アゼニスRT215 VS ネオバAD07
2005/07/23UP
ファルケンアゼニスRT215が摩耗したので、ヨコハマアドバンネオバAD07に履き替えました。サイズはノーマルサイズの205/55/16です。アゼニスは、強力なグリップと高い剛性感でサーキット走行では安心してハードに攻められた反面、公道走行では乗り心地がガチガチに固く、ゴーというロードノイズも高め、また冬場の公道走行ではまともにグリップしない(有効タイヤ温度は70℃以上)という欠点もありました。対してネオバですが、公道走行ではノーマルタイヤ(ファイヤストンファイヤホーク)並みに乗り心地が良く、またロードノイズも全く気にならないレベルで、快適性に関してはアゼニスよりはるかに優秀です。
さて、今回、山野哲也ハンドリングクラブでツインリンクもてぎ南コースを走り、ネオバで初めてサーキット走行をしてきたので、アゼニスと比較しながら結果をレポートします。
絶対的なグリップについては、縦方向はほぼ互角、横方向ならアゼニスに軍配が上がると思います。ただし、アゼニスが限界を超えると一気に滑り出すのに対し、ネオバは滑りながらもねっとりと路面をとらえ続け、コントロールの幅がとても広いと感じました。アゼニスは滑り出したらアクセルを戻すかブレーキを踏んでひたすらグリップの回復を待つしかないのに対し、ネオバはハンドルを増し切りしてやれば応答しますし、滑る速度もアゼニスよりゆっくりめです。
足回りとの兼ね合いもありますし、甲乙つけるのは難しいと思いますが、タイム命! ならアゼニス、速くなりたいならネオバという感じでしょうか。分かりづらい表現をしましたが、ネオバの方がマシンコントロールする幅があって、ドライビングを覚えるにはいいかと思うのです。次に履き替えるときにどちらを選ぶかと言われば、公道での快適性・安全性を含めて私はネオバを選びます。
ただし、ネオバにも明確な欠点があります。明らかに減りが早いのです。今回最初の2本は通常の空気圧(約2,2キロ)という、サーキットを走るには高い空気圧のまま走行したのですが、にもかかわらずショルダー部分がみるみるすり減って、外周のディンプル穴がほとんど無くなってしまいました。さらに中央部に2本ある縦方向のラインブロックのうち、外側ブロックの角が著しくすり減り、この部分ではあと1ミリくらいでスリップサインが出そうです。まだ1000キロも走ってないのに……。もし、今回の走行が4本全て同方向周回だったら、外周側タイヤのブロックにスリップサインが出たことは間違いありません。その点、意外とアゼニスは減りが少なく、価格がネオバより高いものの、経済性では上かもしれません。
間もなくアゼニスはRT615に進化するので、快適性とコントロール性がどう変わるか気になるところです。前にどちらか選ぶならネオバと書きましたが、実際には時期タイヤはどちらも選ばないと思います。ネオバは減りが早すぎな上、回転方向指定がある(左右のローテーションができない)ので、同じ周回方向のコースを2回も続けて走ったら左右の減りの差が著しく大きくなりそうです。価格は高いですが、BSポテンザRE−01Rの存在も気になりますね。
サーキット走行だけを考えると素晴らしいタイヤだと思います。
何のためにあるかわかりませんが、ショルダー部に深さ約1ミリの丸穴があります。
ほとんど痕跡だけになってしまいました。
センター部のブロックが斜めに減ってます。ここだけスリップサインが出た場合、整備不良になるのでしょうか? それに車検は? まだ1000キロ走ってないのに…
ヨコハマさん、次のネオバでは改善してね。