156 好き・嫌い10
2005/10/02 UP
暇つぶしに、私の感じた156の好きなところ、嫌いなところをランク付けしてみました。建設的なお話しではないかもしれませんが、まあ話題作りということでご容赦を。

好きベスト10
1 デザイン

これはもう156乗りなら大抵上位に来るかと思います。そもそも、このデザインが嫌いなら買わないと思いますし。初めて路上で見たときは、ちょっとは虫類っぽいような気がして引いた覚えがありますが、今では毎日見ていても飽きがこない優れたデザインだと思っています。前、横、後ろとどこから見てもかっこいいですしね。インパネ回りをはじめとして内装もシンプルかつスポーティーで気に入っています。
2 ハンドリング
近所の交差点をクイッと曲がるだけでも楽しいハンドリング。突き詰めると問題あるのかもしれませんが、国産セダンでこれに対抗しうる楽しいハンドリングのクルマは未だにないのでは。
3 エンジン(TS)
買う前に、雑誌で「4気筒のフェラーリ」とあったので、さぞやと期待していたのですが、慣らしを終えて全開にしてがっかり。だいたい4気筒と12気筒を比べるのがマチガイ。4発をどういじっても「クォーーーン」なんて回るわけがないっす。でも仕事で乗る国産4気筒に比べればフィール・音とも段違いに気持ちいい。もちろんV6と比べちゃうと、いいとこは燃費と耐久性くらいかもしれませんが。
4 意外と気の利いた電装系
例えばワイパーのウォッシャー。レバーを引くと最初にウォッシャー液が出て、一瞬間を置いてからワイパーが作動を始めます。ワイパーブレードが濡れる前に作動を始めると、砂埃等でガラスを傷付ける心配があるため、ウォッシャー液を先行させて、ブレードとガラスを濡らしておこうという考え方です。簡単なことなのですが、国産車では同時作動のクルマがまだまだ多いです。
さらに、リモコンロックのハザード点滅。156のはボタンを押すとほぼ同時にハザードが点滅し、即座にロック・アンロックの確認ができますが、国産車ではボタンを押してから一瞬間をおいてハザードが点滅するクルマが少なくありません。わずかな時間とはいえ、クルマを離れるときは急いでいることも多く、瞬時に確認できることはありがたいことです。
一瞬間を置くにしても、いい例と悪い例があるんですな。
5 思ったより壊れない
正直、買う前は1年に1回くらい故障でディーラー工場に入庫するのを覚悟していました。でも買ってみたら意外と壊れない。まあ、ハンチングとか、自分で直した部分もあるけど…。
6 スイッチ類の操作性がいい
インパネ回りのスイッチ・レバー・ダイヤル等は、場所さえ覚えれば見ないで操作できるものばかり。最近の国産車に多い、空調の表示が液晶画面によるものだと、いちいち画面を見なながらでないと調整できません。また、ドイツ車のようにタッチがカッチリしている代わりに妙に固かったり、レバーの位置が白人男性の手の大きさに合わせてあってステアリングから遠すぎるということもありません。少し、動きが曖昧なダイヤルもあるにはありますが…。
7 燃費がいい
ユーノス号はちょい乗りと渋滞路の走行が多いのですが、それでもリッター8〜10キロ走ります。前のユーノス500がたった115馬力の1,8L4気筒でリッター7キロ前後だったのと比べるとわたし的には燃費が良いと感じます。
8 静音性が高い
デビューから7年ほど経ち、最新の国内外セダンと比べれば見劣りするかと思いますが、同年代の車種と比べれば、エンジン音や風切り音は小さめだと思います。ドアの内張なんか、かなり密閉性に気を遣ってますし。デビュー当時の雑誌を見ると、快適性の面でBMの3シリーズに並んだ、なんて表記もあったくらいです。とはいっても、3はあれから2回もモデルチェンジを受け、比較対象にすらしてもらえなくなりましたが……。
9 整備性がいい
ぎゅう詰めエンジンルームが多い今どきのクルマに比べれば、TSのエンジンルームはがらんどうと言っていいくらいにスペースがあり、整備しやすいです。V6は厳しいものがあるようですが…。
10 エンジンオイル消費が少ない
どんなに優れたエンジンでも、オイルの上がり下がりから若干のオイル消費は避けられません。ところが、TSの消費量は極めて小さく、レベルゲージで見る限りでは、1年経っても減りの確認ができないくらいです。ただし、水分やガソリンの混入があって、減った分が相殺されている可能性はありますが。 

嫌いワースト10
1 ブレーキが弱い
本国仕様15インチホイールに合わせたローター径のブレーキシステムはやっぱり容量不足。そこに右ハンドル化に伴うマスターシリンダー位置の問題から、タッチも曖昧。またリアのピストン戻しは慣れないとかなり大変。ブレーキに関してはいいとこなしと断言しちゃう。
2 遅い
TSは遅い。サーキットを走ると直線で1,6の新型ミニにも置いていかれる。スタートダッシュでは国産大排気量ミニバンにも負ける。まあ、2,0のNAセダンとしてみれば遅いわけでもないのですが、アルファなのだからなあ…。もうちょっと、せめてあと20馬力くらいほしかった。
3 ライトが暗い
配光が悪いのでとっても暗い。現在はHIDに換装して解決。
4 小回りが利かない
舵角が少ないので最小回転半径がでかい。156に乗るようになって車庫入れが下手になりました。
5 交換部品がASSY販売
ブレーキキャリパー周りのゴムパーツは消耗品。国産車だと数千円程度で交換ゴム一式が手に入ります。ところが156はキャリパーごとASSYの販売。価格は片側で10万円超とか! うーん、未だに信じられない。さらに、サス周りのブッシュゴム類もアームごとのASSY。きっと他にもあることでしょう。恐るべし。
6 後席の視界が狭い
自分でリアシートに座るとわかりますが、前席シートが大きめでさらにリアシートの座面が低いので、前がほとんど見えません。いつも後席に乗る妻は、横ばかり向いているので首が痛くなると言います。座高の低い女性や子供であればなおさら視界が悪いわけで、ちょっと気の毒に思います。
7 アフターパーツが高い
何もアルファに限らず、輸入車共通のことだとは思いますが、国産車に比べてアフターパーツ類が高い。ちょっと大げさかもしれませんが、実売価格でいえば倍近いかと思います。例えばローダウンバネですと、156のは2万円前後しますが、国産セダン用は8000円くらいで買えちゃったりします。マフラーだともっと価格差ありますね。またパーツ代のみでなく、塗装等の工賃も割高。「ガイシャだから…」という時代ではないと思うんですがねえ。
8 要らない装備が多い
ドアミラーヒーター、ヘッドライトウォッシャー、運転席肘掛け、私には全部必要ないものでした。代わりに電動可倒ドアミラーとドリンクホルダーがほしかった。
9 空調の配風が悪い
配風というのは造語ですが、ようは前席に風が当たらない。だから実際以上にエアコンの効きが悪く感じるわけです。現在は中央エアダクトを拡大して解決。
10 ペダルの位置が悪い
アクセルとブレーキが近すぎ。高さの関係も不適切。何故か左ハンドルはもっと悪い。これも自家製ペダルで解決。
11 ドアミラーが90度倒れない
最初に倒したときはびっくり。あのくらいの角度ではほとんど倒す意味がない。
12 コイン入れの硬貨が取れない
メインキーシリンダーの右側にあるのは、コイン入れだと思うのですが、ここに硬貨を入れると取れません。底に貼ってある表面がボツボツしたゴム板のせいで、硬貨が密着して滑らず、手前に持ってこられないのです。振動で落ちないことや、滑ってがちゃがちゃいわないことを考慮したのでしょうか? 料金所では、中の硬貨を一枚ずつ爪先で持ち上げて拾うようにしないと取り出せないので、最近ではドアの取っ手を代用しています。そうそう、このドアの取っ手の底にあるゴム。何の固定もしてないので、よく床に落ちてます。
13 シートベルトがすぐロック
車体のGを感知してロックをかけるシステムなのですが、少し元気に交差点を右左折したくらいですぐにロックがかかってしまい、上体がシートに固定されてしまいます。サーキットを走るときは安全ピンで遊びを作っています。

おっと、なぜかワーストが13になってしまった。別に156が嫌いなワケではないんですよ。できの悪いこどもほどかわいいって言うじゃないですか。