当日集まったメンバーは、私の他、stradaleさん(SEV教幹部?)、ポピーさん、ものいさん、つちのこさんの5人。ブレーキキャリパーにSEVを装着済みのstradaleさん以外はSEV未経験の方ばかり。何しろ無料で装着してもらえて、1人で公道を自由に走れるとあってSEVの効能を検証するにはまたとないチャンスです。
ところで、SEVの名前は知っていても、どのような原理で効果を発揮するかを知っている人は少ないのでは? そういう私も今日まで知らなかったのですが、売り子の話とチラシによれば「マイナスイオン」の働きによって、パワーアップからノイズ低減、室内脱臭まで実に様々な効果を生むそうです。しかもそのほとんどが貼るだけで即効果が体感できるとのこと。さらに、さらに、効果は半永久的でクルマを乗り換えても貼り替えるだけでずっと使えるそう。正に一生モノ、というか孫子の代までも使えるかもしれません。
 
付けてすぐに走り出すわけではなく、場所別に一個ずつ貼ってくれて、そのたび「ハイ、3000〜4000くらいまで回転上げてみてくださ〜い」と指示を受けながら進めていきます。
最初に付けてもらったのが、画像下側のH1(¥16,800)というエンジンの回転抵抗を軽減するというもの。テープで3番4番気筒の間辺りに貼ってもらい、アクセルを踏んでみました。
エンジン音が静かになって、回転が軽くなった気がしました
 
微妙です。夜中にこれをこっそり付けられて、1か月後に「実は先月SEV付けておいたんだけど良かっただろう?」と言われても、「へ? そうだったの?」と私ならなると思います。
続いて中速域以上をカバーするというH2(¥18,900)を装着。再度空吹かしをしてみますが、これは全く体感できません。
試乗を終えて戻ってくると、さらに、インテークとマフラー(2カ所)にもバンドタイプのSEV!! (3点セット¥35,700)
 
再びSABの周りをグオ〜と走り回りました。さっきまでの段階とどこが違うのか鈍感な私にはさっぱり(?_?)でした。ちなみに同じメニューを体験したポピーさんの場合は、この吸排気系SEVで排気音が甲高く変わったのがハッキリとわかったそうです
←H1
H2→
さらにフューエルラインにもSEV!(¥21,000) 巻いてすぐ店員に「どうですか??」と聞かれましたが、ここの位置のガソリンが噴射されるまでには相当時間がかかるはず。効果ある方がおかしいですね。(ポピーさんも同じツッコミしてた 笑)
 
で、ここで、公道走行のOKが出ました。1人でSABの周りの道路を5キロほど色々なパターンで走ってみました。
 
エンジン音が静かになって、回転がスムースになった気がしました
 
エンジンノイズを下げたいだけなら、¥3000くらいで吸音材買い込んでエンジンルーム周りに貼るともっと静かになるかもしれません。
 
 
タイコ→
では結論です。もちろん車種の違いやコンディション、乗り手のスキル等で評価は別れるでしょうから参考の参考ということで。
 
SEVは、何らかの効果をもたらしているのは確かです。私が一番感じたのは「エンジンノイズの低減」でした。また回転フィールがスムースになったようにも感じ、例えるとすれば、「2〜3か月使ったエンジンオイルを交換した後」といえばお分かりいただけるでしょうか?
 
でも、装着したSEVを全部購入するとなると、金額は
¥92,400になります。これだけの金額を使うなら、できれば156やアルファロメオ専門に取り組んでいるパーツメーカーや整備工場に注ぎ込んでほしいなあと思います。
 
SEVを買うとするなら、足回り、ブレーキ、タイヤ、吸排気系、プラグ、シート‥‥、と一通りいじくってもういじるところがなくなって、でもお金は余っているという人が最後に手を出すものではないかなと。
 
 
排気系のもう1つは触媒の後ろ辺りでした。
04/08/31 追記
断定した根拠は体感ではなく、愛読しているオートメカニック誌04年6月号記事によります。
この号によりますと、SEV FL:Power(フューエルライン装着タイプ)を装着してシャシーダイナモで計測した結果、+1馬力&+0,2トルクの向上があったそうです。ただしこれくらいでは誤差の範囲内とも言えなくはありません。私が注目したのはHC(一酸化炭素)の排出量。1600回転で何とノーマル比3倍の排出量を記録したそうです。これってもちろんいいことではありませんが、少なくともSEVがハリボテではなく、何か仕事をしていることは確かなのではと思った次第です。(04/08/31 追記)