上の排出口を外側から見た状態です。青矢印の突起部にシリンダーヘッドからくるブローバイのホースがつながります。なぜかエンジン方向とは逆に傾斜角が付けられています。
つまり、ブローバイガスを吸気に対して垂直以上の角度で噴射したのでは、吸気の流れに乱流を発生させてしまい、ロスになってしまうのでは? と私は考えたわけです。左上の画像のスラッジの付き方からしても、ブローバイガスが上から下に向かって流れているのが明らかなように思えました。
はい、いきなり完成画像です。といってもここまで辿り着くには何回もの試行錯誤を繰り返しました(←ヒマなやつ、とか思わないでね。これでも一生懸命なんです)
DIYの詳細は省きますが、渋谷の東急ハンズまで行って銅パイプを入手し、いくらか加工してこのようにダクトに取り付けました。基本的にはダクトの内側から、L字パイプをブローバイの排出口に差し込んだだけです。画像のこちら側にバタフライバルブが存在することになります。
つまり、これまではエアカーテンのように吸気を邪魔していたブローバイガスを吸気と平行に噴射させることで、あわよくば充填効果まで持たせてしまおう!? という壮大な計画なのです。
反対のエアクリ側からの画像です。なんだか、すごい効果ありそうでしょ?
で、走ってみました。エンジンが完全に冷えているので、ゆっくり走り出します。するとなんだかアクセルを軽く踏んだだけでクルマがどんどん先へ進んでいくような気がします。ウーン、これは期待できそう!
例によって水温系の針が90近くになったところで、TSに全開をくれます。レッド直前まで引っ張り、1速から2速へと‥‥。あれれ、今までと全然変わらんぞ?
さらに試乗を続けましたが、期待した割にこれまでとの変化が全然感じられません。帰宅後ダクトを外してみましたが、パイプはきちんと付いており、異常は見あたらず。そこでブローバイのホースを外してエンジンを掛け、高回転まで回してみました。ブローバイガスの吐出の勢いは大したものではありません。停車状態では、エンジン高負荷時の状態を完全に再現できないとはいえ、この程度のガスの勢いでは、方向をいじったくらいで吸気作用に対してプラスにもマイナスにもならない、というのが結論のようです。
というわけで、脱落した場合のリスクも考え、このパイプは取り外しました。チューン第3弾は残念ながら労多くして功なしでやんした。チャンチャン。
総括
インテークチューン3連発! いかがだったでしょうか。私としては、3発目が1番期待大だったのですが、残念ながら失敗だったようです。今後も継続して「サンデーメカにできるパワーアップ」を研究していきたいと思います。