使用パーツ ネオジウム磁石(直径1,0〜1,5cm程度、9〜12個)、アルミテープ、タイラップ
いじくり費用 2,000円前後
いじくり時間 20分
難易度 C
ネオジウム磁石という名前を初めて目にする方も多いかと思います。「ネオジム」という言い方もありますが、ウェブで検索しますと「ネオジウム」での方が圧倒的に多く引っかかりますので、こちらの方が一般的なようです。
一言で言えば、「超強力な磁石」です。最近開発されたもので、始めのころは結構な値段がしたようですが、現在ではネットオークション等で、直径1センチ前後のものが1個あたり200円以下で入手できます。ただし磁力の強さや、後述する耐熱性はまちまちですので、こだわる方は専門メーカーから購入した方がいいかもしれません。
 
さて、この磁石にどんな効果があるかと言いますと、強い磁力が分子間結合を弱める働きを利用して、結合しあったガソリン分子を細分化させることができるらしいのです。これが事実なら、インジェクターから噴射されたガソリンは吸入エアとよりよく混合し、燃焼効率のアップが期待できます。ただし、あちこちのサイトを見ますと、燃費が数%上がったとの話はありますが、パワーやトルクのアップはあまり期待できないようです。
 
さて、取付ですが、私は簡便にアルミテープのみを使いました。ネオジウム磁石は熱に弱く、100℃を超えるあたりから磁力が弱まってくるそうなので、遮熱剤を使った方が効果は高いかもしれません。
 
 
画像のようにアルミテープに磁石を貼り付けていきます。向きは同じ極を同一面に、つまり巻き付けた際に向かい合う磁石同士が反発し合うようにします。N極がいいかS極がいいかは意見が別れるようですが、どっちがどっちか分からないので適当に付けました。
束になったものとの間隔は約8センチあります。これ以上近付けると1枚だけの方がピュン! と飛んで吸い付いてしまいます。
取付場所は燃料ホースの末端部にしました。細分化されたガソリン分子は、時間経過で再び結合してしまうので、できるだけインジェクターに近い場所に取り付けます。とは言っても、磁力が強いので、インジェクターの直近に装着すると、インジェクターの誤作動が心配です。
ホースに対して、1周につき3個を均等に(120度間隔)巻き付け、これを4列配置しました。いたずらに列を増しても効果に大差はないようです。また磁石の径が大きい場合は1周につき2個でもいいようです。
ホース下側のすき間が狭いため、このまま巻くのは大変です。画像の緑→部分にノッチがあるので、これを押さえて上に引っ張るとホースが差し込み部から抜けます。ただし、ガソリンがいくらか漏れますので、発火には十二分に注意してください。エンジンが暖まっている場合は絶対抜かないこと。また衣服の静電気によってすら着火することがあるので、抜く際は近くに消化器やバケツの水を用意してください。なお、毎度のお願いですが、抜くのなら自己責任においてお願いします。なお抜かなくても作業は可能です。
 
 
 
周りをぐるっとテープで巻いたら、その上からタイラップで縛り、余った部分をカットします。締め付けすぎないように注意しましょう。ホースがつぶれてしまいます。
 
これで出来上がり。さっそく近所を走ってみましたが、やはり加速感やフィールにハッキリとわかるほどの変化はありません。期待される燃費についてはこれからデータをとって皆さんに報告したいと思います。今までは8km/l台半ば辺りだったので、9km/l台に乗れば大成功と言えるでしょう。
 
というわけで、効果は実証中なので、関心ある方もうしばらくお待ちください。
 
 
※注意
繰り返しになりますが、ホースを外す場合は漏れるガソリンに最大限注意してください。
またネオジウム磁石の磁力は強力なので、クルマの各種センサーやROM等には近づけないでください。もちろんクレジットカード等磁気カードは一発でアウトです。
お世辞にもカッコイイとは言えないよね。
でもいろいろと試してみるのってホント楽しい。
04/08/01 結果報告
大変遅くなりました。効果の報告です。最低7キロ台後半、最高9キロ台半ばと、乗り方のムラの激しい私の場合、安定した燃費を測るのは難しいのですが、同じような走りをした場合で比較して、変化は見られません
そもそも、こんなに簡単+安価にできる方法で燃費がはっきりわかる程度に向上するなら、メーカーがいち早く採用しないはずがないのです。
ということで、これ無・意・味と断言しちゃおう!! 欲しい人いればあげます。