1:パッド材 純正仕様:初期制動の悪いメタル混合材
ノンアス系:初期制動が良い(低温時でも効きが良い)
ロータ攻撃性は低い
限界温度は低い(500℃のものが多い)
カーボン(メタル混合)系
:初期制動はまずまず(信号ストップ等ですぐに温まって効きが良くなる)
ロータ攻撃性は高い
限界温度はノンアスより高い
コントロール性がノンアスより良い
メタル系:初期制動は悪い(かなり温まらないと効かない)
ロータ攻撃性はかなり高い
限界温度はもっとも高い(約800℃)
鳴きがでる
サーキット専用
2:主要メーカー
国産: ロータ攻撃性は低い等、考慮されている(GRAD、プロジェクトミュー、クランツ、PRESTO)
外国: パッド、ロータともに削れていくような考え方(ブレンボ、ロッキード、他)
※ボクなりに認識してることは、国産製はノンアス材が多く初期制動重視であるのに対し、海外製はメタル系を混合し初期制動より奥で効くってことと、ロータが結構削れるということです。
3:ロータ、キャリパ
156フロント純正仕様:ロータ径φ284mm、キャリパ片押し1ポッド
4:バランス
156重量配分約65:35。 (フロントブレーキの容量不足の改善要。)
5:純正ブレーキオイル DOT4(一応問題なし)
【156の主な弱点】
A:初期制動が劣る(右ハンドル配管長い為特に)、踏力が結構必要。
B:フィーリングが悪い(ドラム式みたいにあるところからキューっと効きだす)
C:ワインディング程度のスポーツ走行でもパッドフェード気味になる。
D:スポーツ走行すると、オイルにエアが噛んでタッチがスポンジーになり効きが悪 くなる
あくまで、ユーザーの使用用途に反映されますが、
ボクのお勧めは下記です。
ストリートのみ
(純正の初期制動に不安がある場合):プロミューのノンアス材(値段安く純正より初期制動若干UP、400℃)
ストリート〜ワインディング:
GRADのTypeNT(初期制動大幅UP、ノンアス材500℃)
サーキット:
<パッドのみ>GRADのTypeZG、又はブレンボ、ロッキードのメタル系
<理想的>F対向キャリパ+大径ロータ+800℃クラスのパッド
【ストリート&ワインディング】
156(特に初期型)は、初期制動がイマイチで街乗りでも不安ですので、GRADあたりが良いのではと思います。
プロミュー(15000円?)、GRAD(22000円)、PRESTO(32000円)のノンアス材は購入して実際使ってましたが、どれも純正より初期制動はUPします。PRESTOはノンアス材で700℃〜800℃です。クランツは価格が高すぎるのでやめました。
【サーキット】
どのパッドを使っても数周回でオイルにエアが入り、満足の行く制動力が得られないと思います。これはパッドやオイルの問題よりも、容量不足による発熱の問題(ロータ厚、径不足、片押し1ポッドキャリパ)と言っても過言ではありません。
実際、オイルをDOT5、パッドを800℃クラスのものにしましたが、筑波サーキットでは、1周でタッチはスポンジーになり制動力に不満でした(怖いです)。
私の仕様はNORDのキャリパ&ロータ&800℃パッド&DOT4オイルです。この仕様で筑波サーキットでは、エアは若干噛むものの、一日問題なく制動力を得られます。
Fを対向キャリパ&ビッグロータにすること&800℃クラスのパッドを使う事で気持ちよく走れます。
※部屋長注 お師匠のお車は156 V6 MT フェーズ1です。