納車11か月〜
ストラットタワーの蓋
画像のとおりです。納車以来一度もいじってなかったのですが、ある日気付いたら外れてました。もう少し気付くのが遅れていたら、脱落してどこかにいってしまったでしょう。
手でねじ込んでみましたが、ガバガバの状態。これじゃあ緩みますね。あまり接着力の強くないゴム系のボンドでもちょっぴり付けておくと良いでしょう。(瞬間系は強すぎるのでバツ)
リザーバタンクホースからの冷却水漏れ
クラウンやセルシオのオーナーだったら、納車後1年経たずにクーラントが漏ったなんていった日にゃ、「新車持ってこい!!」なんて騒ぎになるのが珍しくないだろうな、多分。で、ウチの156ですが、まだかまだかと待っていたらようやく漏れが始まってくれました。こんなのガイシャにとってはタイヤの空気漏れみたいなもの。
原因は、例のカシメ式ホースバンドの所為。このバンドって、きっと製造工場での作業性はすごくいい(不器用な欧米人のため?)と思いますが、締め付ける力が弱いので、ホースが劣化して縮むと対応できないんですね。さらに、増し締めが利かないので、漏れだしたら交換以外に対処のしようがありません。
そこで、下のように一般的なネジ締め式ホースバンドに交換です。締め付ける力が全然違いますので、ほとんどの場合漏れの再発はないでしょう。万一漏っても増し締めで対処できますし。
ところで、最近の日本車は、このネジ式ではなく、プライヤーで挟んで脱着する、バンド自体がバネになって締め付けるタイプのものが主流です。ホースの縮みに対して自動で増し締めするので、一層メンテフリーなわけです。入手可能ならこっちの方がベターです。
※注意
走行直後のクーラントが熱いときは作業してはいけません。緩めた瞬間蒸気が噴き出してヤケドします。
運転席ドアからの雨漏り
あっ、冷てえ!
納車後ちょうど1年経ったころでした。雨の日に交差点を右折していて、額に水が降りかかってきたのです。
天井から雨漏りがしているのかと思い、確認しましたがどこにもそれらしき形跡はありません。そこで、調べたところ、画像の○印辺りから雨水が漏ってきていることがわかりました。つまり漏った水が遠心力で飛んできたのですね。
ドアとボディの隙間をシールする「ウェザーストリップ」というゴムがヘタったことによるものと思われました。
ディーラーに持ち込めば無償修理の対象になることは間違いありませんが、購入した店が閉店してディーラーが近くにないこと、それに自分で直してみたいといういじくり変態の性格から、修理してみることにしました。
 
停止状態で漏っている付近にホースで水をかけてみましたが、車内への漏れは全くありません。どうやら、コーナリングの際のボディの歪みからドアとボディに隙間が生じ、そこから漏ってきているようです。
とりあえず、ウェザーストリップを一旦外してからはめ直し、クレの「ラバープロテクタント」をスプレーして様子をみることにしました。これで4、5か月漏れは止まりましたが、また再発。
よく調べてみると、Bピラーの部分で後席ドアと1ミリ以上の段差ができているのを発見。運転席ドアが浮いているのか、プレスドアの成型精度が悪いのかイタ車ゆえわかりかねますが、ここは都合良く運転席ドアが浮いているものと判断し、ドアキャッチを調整することに。
画像はいじくる前のものですが、下のヘックスボルトの穴が既になめてあるのがわかりますでしょうか。工場での取付時のものと思われますが、これは工員さんを責められません。
ご自分でやられるとわかりますが、アルミ合金製のこのボルト、とにかく無茶苦茶柔らかい上、穴のサイズまで超テキトーな感じです。こんな粗悪ボルト、日本なら三輪車にも使いませんね。ちょっとヒドすぎ。
おっと、本筋に戻りますが、この金具を車内側(向かって右)に約1ミリ強平行移動し、ドアがその分だけウェザーストリップに密着するようにしました。副作用として、ドアを開けるのが気持ち重くなりましたが、現在まで漏れの再発はありません。
納車約1年半後のある大雨の日。突如ドアがロックできなくなりました。原因はこのボタン。これが雨の所為(?)で押された状態から戻らなくなり、ロックできなかったわけです。
出先だったため、外側からCRCを吹き付けて応急処置をしましたが、これで元通り戻るようになりました。
帰宅後よくみると、いつの間にかこ〜んな大きなキズがボタンの左右とも付いてます。美観上も、機能上もこれは改善の余地大ありですね。今のところ外側からのグリス塗布でごまかしてますが、今度内張外して内部の確認をしたいと思ってます。
ドアノブボタンの戻り不良とキズ
156の樹脂製パーツは弱い?
プロの整備士さん及びDIYされてる方はご存じかと思いますが、主として内装に使用されている樹脂製のパーツは、脱着時よほど注意しないと割れます。
左は運転席側のドアステップガーニッシュですが、ゆっくりと慎重に外したつもりが「パキーン」といっちゃいました。他にも多数割っている私としては、みなさんに同じ失敗を繰り返してほしくなく、原因の一端を明らかにしてみようと思った次第です。
結論から申しますと、156のグローメット類は軒並み外すのに力が要りすぎなのです。グローメットとは、はめ込み(差し込み)式のパーツ固定具(留め具)のことです。
左画像は上のガーニッシュ裏側にあるグローメットで、白色の突起部分がボディ側サイドシルの穴に差し込まれて固定されるようになっています。
 
こいつがとにかく固いんです。
 
 
下の画像のようにツメが折れるくらいなら何とかなるのですが、パーツ本体が「パッキーン」といくと、う〜ん‥‥‥、やっぱりイタ車か、と思ってしまいます。
グローメット類は、基本的に外すときのことを考えて設計されてません(きっぱり)。外す際は、シリコン系潤滑剤等をたっぷり拭いた上で、慎重に行うことをお勧めします。
 
ステップ以外には、ドアミラー取付部室内側の三角ガーニッシュ、Bピラー下部室内側ガーニッシュなんてところが取り外し時要注意です(ユーノス号はこれら全部壊れてます)。
コイツがどれくらい固いかと言いますと、残った部分をプライヤーで挟んで引っ張ってもそう簡単には抜けないくらいです。マイナスドライバーでこじってようやく抜くことができました。樹脂製のツメなんて持つはずがありません。