使用工具 3ミリヘックス、プラスドライバー、ドリル、ヤスリ、カッター等
いじくり費用 0円
いじくり時間 2〜3時間
難易度 C
156のエアコンといえば、効きが弱いとの評価が大半ですが、 ブレーキ同様にかなりの個体差があるものと思われます。が、いずれにせよ、真夏の昼間の渋滞路では、どの個体もキツイものがあるのでは?
さて、今回のいじくりは、このエアコンのダクトをチューンして体感冷却度を下げちゃおう! な企画です。
なお発案者は私ではなく、いつも当部屋に多大な協力をしていただいているアイディアマンのSWさんです。SWさん、ありがとです。
 
左のダッシュ中央部空調吹き出し口ですが、手前2つのダイヤルの意味みなさんご存じですか? 実は私、このいじくりやるまで、ダイヤルはそれぞれ左右印の吹き出し口の開閉用だと思ってました。ところがよく見たら、ダイヤル脇イラストの風向を表した→の向きが微妙に違ってたんですね。
つまり、左のダイヤルは印の吹き出し口の開閉用で、右のダイヤルは×印の吹き出し口開閉用なんです。
 
今回いじくるのは、印の吹き出し口です。この吹き出し口、エアコンを全開にしても弱々しい風しか出てきませんよね。そこで、この部分に細工してクールエアを胸元にゲットしませう。効果は絶大ですぜ、ダンナ。
 
 
special thanks for Mr.SW
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本来、この部分の吹き出し口は、車内空調のメインとなるべくものなのですが、われら156のそれはたったこれだけの開口部面積しか持っていません。代わりに上の画像の×印の部分の吹き出し口をメインとしているようですが、ここからの風は直接人体に当たらないため、体感効果は低くならざるを得ません。
 
そこで、第一案ですが、画像の赤斜線部分をドリルや鋸刃を使って切り取り、開口部を約50%アップして乗員に直接当たる風量を増す方法です。
試してみましたが、これだけで冷却感は3割程度増します。道具とヒマのある方は、是非×2お試しあれ。
 
ユニットの外し方です。
 
一番上の画像の左右矢印部分に、3ミリヘックス鉄板ビスという、日本車では絶対ないようなビスが2本あってユニットを留めていますのでこれを外します。
ビスを外したら、ユニットを傷つけないため、開口部等にあまり固くないものを差し込んで持ち場とし、一気にユニットを上に持ち上げて取り外します。
 
画像はユニット裏面です。
上下に並んだ四角いダクトは、上が前方吹き出し口側(○)、下が上方吹き出し口側(×)です。前方側はこれだけのキャパがありながら、最終出口が極端に小さいことが上の画像でおわかりになるかと思います。
 
ユニットはプラスのビスで表裏に分割できますので、まずこれを外してください。
次にダクトの開閉切り替えのためのアームがありますから、これをボールジョイント部分で外します。弾性があるので壊すおそれは低いですが、慎重に作業するに越したことはありません。
外すと本体上側はこのようになります。
矢印部分が前方出口の吹き出しルーバーです。ビス3つと粘着スポンジで固定されているのでこれらを外します。
ルーバーにはこんな大きなバリがありました。
SWさんのにも、うちのにもありましたから、おそらくあなたの156にもあるでしょう。
効果は小さいでしょうが、削ればほんのわずかとはいえ涼しさが増すはずです。
開口部を2列から3列にするだけで効果大ですが、更なるパワーアップを求めた私は、横桁共々切除してみました。
ご覧のとおりカッコ悪くなるので、見栄えを重視する方はやらない方が良いかと思います。
 
ただし、効果は超絶大です。ノーマル時はここから出る風を体感できませんでしたが、作業後は寒いくらいです。数値で表せば無限大になりますね。
 
車内全体を冷やす能力の向上にはなってないでしょうが、直接体に当たる風の効果により、涼しさはものすごくアップです。エアコンの効きの悪さにお悩みの方、さっそくやってみては?
作業後の画像です。
遠くから見るとまとまって見えるかもですが、よく見ると変です(笑
 
復元は不可能ですから、よく考えた上で着手を。