05/11/20

あまりに簡単ですし、１５６独自のやり方があるわけでもないので、バッテリー交換ＤＩＹについてわざわざ掲載するまでもないのですが、今回近所のショップで格安バッテリーを購入してみて２、３気付いたこともあったのでこちらにアップしてみます。

ディーラー交換バッテリー（納車半年で無償交換したもの）が３年半近く経ち、そろそろ寿命かと思い、本格的な冬を前に交換することにしました。代替バッテリーについては、高額高性能なBOSCHシルバーや、軽量なドライバッテリーも考えましたが、自分なりに考えた末、定期交換を前提にするならバッテリーなんかなんでもいいや、という結果になりました。確かに高性能バッテリーのほうが長期間安定して高電圧を供給できるのでしょうが、値段が倍だからといって今時の廉価バッテリーの倍持つとは思えませんし、そもそもエンジンさえかかってしまえばバッテリーは不要なのです（１５６Ｖ６は電動ファンが回ると消費電力が供給を上回るのでバッテリー必要〔笑〕）。だから高性能バッテリーを使っても走行性能が上がることはなく、サーキットのラップタイムが縮まることもあり得ません。

一方、軽量バッテリーですが、１５６の右ハンドル車が右フロントヘビー状態であることを以前から主張してますとおり（こちら）、左フロントタイヤに荷重を与えてくれているバッテリーを軽量化するとハンドリングを悪化させることになるのでこれも考慮外。ということで画像の韓国製格安バッテリーを購入しました。購入したのはバスケスという東京都葛飾区の外れにあるバッテリー販売専門店。同じバッテリーでも、某ネット販売専門ショップでは２０００円ほど安いところもあるようですが、バスケスは家からクルマで１５分くらいと近所にあって万が一の際にはアフターサービスが受けられるかもと思い、こちらで購入することにしました。１５６ＴＳに適合するのは画像の562-20というもの。Ｖ６だとこれより１サイズ容量の大きなものになります。価格は税込１万２６００円也。ディーラーで買うとこの倍くらいでしょうか？　値段勝負ならさらに５０００円以上安いものもあるみたいです。ん〜、そこまではちょっと勇気ないです（笑

 

人種や国籍、出身地等、とにかく差別をすることはキライです。でもやはり「メイドインジャパン」に安心感を覚えてしまうことは否定できません。

で、ＢＲＩＧＨＴ　ＳＴＡＲは韓国製（日本のユアサ系列）でありますが最近の韓国電化製品の発展ぶりは驚くばかり。超小型ハードディスクの開発では日本はおろか、全世界的にトップをいっているようです。バッテリーだって並以下ということはないでしょう。

 

外観はご覧のとおり、フタ部分が黒一色のシンプルなタイプ。残量表示のＬＥＤ窓もあって、１５６純正装着モノと似た感じです。

外したバッテリーを引き取ってもらう都合上、バスケスの店のそばで交換作業を行いました。ディーラー純正を外して重さを比べると、ＢＲＩＧＨＴ　ＳＴＡＲはかなり軽い。計りを持って行けば良かったと後悔したのですが、体感では１キロ近くも軽いように感じました。

さて、ＢＲＩＧＨＴ　ＳＴＡＲバッテリーを台座に置いてみたら…、あらら、台座の全周にわたって約５ミリの隙間ができてしまう。つまりサイズが小さいのです。これでは走行時の揺れでガタついてしまうかも？　で、バスケスの社長さん（？）に聞いてみました。社長さんはユーノス号まで見に来てくれて、「大丈夫ですよ。ホルダーのナットを締めれば台座のツメ部分が固定されますから」とのこと。で、締め付けてみたら確かにガッチリ固定されました。ほっ。

バッテリーが一回り小さいため、目一杯後方にセットして固定してみました。ノーマルに比べて、後方に約１センチ移動できました。重量配分からいけばフロントヘビーがいくらか解消されたことになりますが、左右不均衡の点ではマイナスかも…。

 

余談はこの辺にして、バッテリー本来の役割についての結果を報告します。旧バッテリーはここ１年半くらい、エンジンオフ時で１２，５Ｖほどの電圧で安定していました（廉価テスターによる測定値なので数値は参考でお願いします）。で、交換後は約１３，５Ｖ。エンジンをかけるときのセルモーターの回り方がもう全然違います。今までが「キュイン、キュイン、キュイン、グオー」だったのが「キュンキュンキュンゴー」になりました。リモコンドアロックの開閉も「ガッチョン」が「スコン！」と元気よくなりました。でも違いはそれくらい。ＴＳの場合、走行中の消費電流は全てオルタネーターで賄われるので、理論上も体感上も走行性能はバッテリーによって変化しません。