2005/07/11UP
難易度 B
使用工具 ハンマー(重いもの)
いじくり費用 ハンマーさえあればタダ
いじくり時間 2時間あれば楽勝
太いタイヤを履く。オフセット値の大きなホイールに交換する、ハブとホイール間にスペーサーを入れる。
これらの状態で車高を2〜3センチ下げ、サーキット等を走ると、タイヤのサイドウォールとフェンダーの折り返された爪が接触し、タイヤが切れることがあります。場合によっては高速走行時にバーストする可能性だってありますから、放ってはおけません。
画像はユーノス号に以前履いていたアゼニスRT215のものです。左回りのサーキットでの走行後、右リヤタイヤだけこのように切れてしまいました。その後履き替えたネオバのタイヤ幅はプラス2ミリ(カタログ上)。つまり、キズの深さが約1ミリ深くなる計算です。
余談ですが、全く同じサイズ表示でも、タイヤによって幅、外径のサイズは微妙に異なります。
右リヤフェンダーを前方から撮影したものです。フェンダーアーチに沿って内側に折り返された爪部分がわかると思います。鉄板の厚さは1ミリ強程度しかないので、高速回転するタイヤが触れればスパッと切れるのは容易に想像できます。
なお、鉄板が袋状になった部分には水が溜まりやすく、その結果錆が発生するので、折り目の内側には防錆塗装をするとよいと思います。私は、mitsuさんからいただいたノックスドール社製防錆スプレーを利用しました。mitsuさんありがとうです。
内張ジュータンは撮影時わざと外したものです。でも爪により固定されているため、爪折りすると結果としてこのように垂れ下がってきます。
「爪折り機」という専用工具があるらしいのですが、手っ取り早く安い「ハンマーで叩く」ことにしました。ジャッキアップしてタイヤを外した後、うちにあった450gのプラスティックハンマーでがんがん叩きましたが、音ばかり大きくて爪はほんのわずかずつしか曲がってくれません。
で、近所の工具屋に行って買ってきました。重さ約1200gの鉄ハンマー。これを使って遠慮無く叩きました。叩き始めたころは正直躊躇しましたが、爪が曲がり始めるともうイケイケです。
作業スタイルとしては、自分の頭をフェンダーアーチ内に入れてしゃがみ込み、ハンマーを内から外に向けて振ると良いです。
いやあ、それにしても、事前にエア吹いたり叩いたりして、砂やほこりを落としたつもりだったのですが、いざ始めると目と頭と鼻に砂入りまくりです。マスクとゴーグル、帽子は必須かも?
先に爪折りされたabarthさんの場合、ヒートガンで暖めながら作業したのに塗装が割れたそうです。なので覚悟してましたが、そりゃあもう割れまくり! パリパリに固い塗装膜が付着した鉄板を、90度以上折り曲げるのですから割れないほうがどうかしてます。さらに鉄ハンマーで思い切り叩いたので、ハンマーが当たった部分も塗装がキズだらけです。
 
外見上はそれほど目立たないのですが、雨に当たれば数日で錆が発生します。ノックスドールは真っ黒な塗料なので、ここには使えません。で、タッチペン塗りまくりです。調合すると高いのでトヨタのスーパーレッド使いました。大丈夫、日陰なので色の違いに気付く人は絶対いません。タッチペンを塗るときは、筆を上向きにすると下に垂れてばかりで塗れませんので、なるべく筆を水平にするような感じにすると良いです。
 
でも、やっぱりこれ人には勧められません。時間経過で塗装割れ進行するし。今度ヒマをみて、割れた部分の塗装はがして缶スプレーで塗り直そうっと。