いじくり時間 5時間前後(1〜3全部やったとして)
いじくり費用 3,000円程度
使用工具/パーツ 本文を参照
ターボエンジンは、マフラーを交換しただけで、ときに何十馬力ものパワーアップが可能なようですが、NAエンジンはそう簡単にはいきません。ハイカムを組んだり、キャブに換装したりといった、かなり大がかりな作業をしないと体感できるパワーアップは難しいと思います。
そんなわけで、DIYでパワー上げようなんて、我ながらおこがましいとは思いますが、やってみなくちゃわかりません。今回は左の赤丸で示した範囲「インテークダクト」をいじくってみました。はてさて、その結果やいかに?
はじめにいじくったのは、画像のパーツ。ダクト中間にあるエアフローメータ取付部です。手前がエンジン側になります。奥に見えるのは、「整流格子」とか言われるもので、エアフローメータのホットワイヤー(感知部)に、均一な吸気が当たるよう、吸入エアを整流するためのものです。この格子は大事なものですから、絶対外してはいけません。
気になったのは、赤矢印のエッジの部分です。接合部のこの箇所では、ゴムのダクトが外側になりますので、内側になるこの部分は厚さ(約5ミリ)の分だけ90度の段差が生じてしまうわけです。
チューン第一弾
ココ 
これは超特殊撮影技術(ウソ)を使って撮影した、ダクト内部の状況です。上の画像と同じく手前がエンジン側です。ゴムのインテークダクト(画像手前)を取り付けた状態で撮影しています。赤矢印で示した内周部に、段差が生じているのがおわかりいただけるかと思います。吸気はこの部分で渦流となり、わずかながら吸入抵抗を生じさせているものと思われます。
↑エアフローのセンサーが付く穴
そんなら削ってまえ〜、とガシガシ削ったのがコレです。
最初は切り出しナイフで角を落としていったのですが、切削面積が増えるにつれて、全然切れなくなりました。このパーツ、ドイツ製(ボッシュ)だけありガッチリ頑強に造ってあります。各部の精度も高そうです。結局1,000円近く出して切削ドリル刃を購入し、一気にガーと削り、仕上げに軽く600番のペーパーを当てた結果、このようになりました。上の2つの画像と比べれば、違いがよくわかるかと思います。
 
さて、効果は如何に?? 取付後、コンピュータに記憶されたエアフローセンサーからのデータを初期化するため、一端バッテリーケーブルを外し、テスト走行を開始! しばらく暖気走行して、水温計の針が中央付近にきたところで、エンジン全開!! …………………って、これまでとな〜んも違いありません。そりゃあ、この程度の小細工で体感できるほどのパワーアップができたら、チューニングショップなんて必要ありませんもんね。ちょっとガックリ。でも、たとえ顕微鏡レベルの数値とはいえ、この小細工で吸気の流れはいくらかなりとスムーズになったはずです。
1つ1つの効果は小さいかもしれませんが、こんな地味なファインチューンをあちこちやっていけば、いつかは大幅なパワーアップを達成できるかもしれません!?
難易度 C
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