出口側→
いじくり費用 マフラー代のみ
使用工具 15ミリレンチ(入手やや困難)、CRC等金属用防錆潤滑剤、ゴム用シリコーン系潤滑剤
いじくり時間 60分
難易度 B〜C(取り付けるマフラーの銘柄によって異なるため)
マフラーの交換手順は、既にあちこちのサイトに掲載されていますが、ウチはウチで載っけてみることにしました。
なお、今回私が取り付けたのは、三和製(旧アルファ・レーシング)のステンレスマフラーです。当HPによく遊びに来てくれるseraさんが、メックスに取り替えることになり、それまで使っていたこのマフラーを格安で譲ってくださったのです。seraさん、良いものをありがとうございました。
 
はじめにクルマのリヤ側をジャッキアップしてください。左後ろ側だけを犬のションベンみたく持ち上げてもできますが、ボディーに悪影響を与えますので、両側持ち上げた方がいいと思います。マフラー脱着時にはかなり力を込めて揺すったり、引っ張ったりするので、絶対にガレージジャッキを当てたまま作業しないこと、死にます。馬をきっちり当てましょう。また作業性向上のため、左後輪は外すと良いです。
 
次に、センターパイプとの結合部を外れやすくするため、潤滑剤をスプレーします。ボルトも固いので、ここにもスプレーしましょう。同様に2つあるマウントゴムにもシリコーン系潤滑剤をスプレーしておきます。金属用潤滑剤は、ほとんどのゴムを侵しますので、再利用する方は必ず、ゴムにもOKなシリコーン系の潤滑剤を使いましょう。
 
センターパイプとの接合部は、スポッとはまった上から金属バンドでぎゅっと締める方式になっています。このためガスケットがありません。金属バンドはマフラー側パイプに溶接されていますので、新しいマフラーには付属品のバンドを使うことになります。
 
ボルトはめずらしい15ミリサイズです。ホームセンターでも店によっては置いていないところがあるかもしれません。156にはあちこち使われているサイズなので、買っておいて損はないと思います。とにかくこのボルト、ものすごいトルクで締められています。私はどうしても素手で回すことができず、ハンマーでレンチを叩いて緩めました。納車1年でこうですから、2〜3年乗られている場合はもっと苦労するかもしれません。
 
↑ここと
ここ↑
接合部が緩んだら、完全に外さないようにして、今度はマウントゴムを外しにかかります。これもかなり固いです。潤滑剤なしでも不可能ではないかもしれませんが、よほどの力自慢でない限り、塗った方が賢明です。
 
マウントゴムが外れたら、左の画像が視界に入る位置に腰掛けて、両手でマフラーを持って左右にねじりながら、こちら側に引っ張り、接合部から抜きます。
左側が三和製、右がノーマルです。色が全然違うのは、seraさんがきれいに磨いてくれたおかげです。軽量化プロジェクトのページに詳細は掲載してますが、重量は 三和の方が約4kg軽いです。
 
新しいマフラーを取り付ける際は、接合部にキチンとはまるよう、潤滑剤をたくさんスプレーしましょう。タイコの中に流れ込んでもなんら問題ありません。むしろ錆防止にいいくらいです。奥まで差し込むには、押しながら接合部付近をプラスティックハンマー等で叩いてやると上手くいきます。
 
マウントゴムは、マフラーによって強化タイプや大きいサイズのものが必要になる場合があるようです。幸い三和製はノーマルで適合しましたが、どちらかというとノーマルが使えないタイプの方が多いようです。カー用品店にいけば2千円程度で各サイズが入手できます。
 
取付が終わったら、接合部の排気漏れがないか確認して終了です。
取付完了後です。
ノーマルよりも後方に4〜5p長く、全長ぎりぎりといったところで、車検が通るか微妙なところです。まあ、そのときだけノーマルに戻せば良いのですが。
 
さてさて、インプレですが、音に関してはアイドルでちょっと低音が響くくらいでとても静かです。にぶい人なら、そ〜っと交換されたら気付かないかもしれません。音質も基本的にはノーマルのままで、音量だけ全回転域で1割程度増した程度です。妻子持ちで住宅街に暮らす我が家には、まさにピッタリのマフラーですが、サーキットなんかを走る際には、ノーマルとの差異がなさすぎて物足りない人もいるでしょう。
走行性能については、気持ちレスポンスと吹けが良くなった気がしますが、ハッキリと説明できるほどの違いはありません。逆に一部のマフラーで言われているような、低速域のトルクダウンもないので、とても優等生的なマフラーと言えるでしょう。
テールの内部がロッソに塗装されてますが、熱でいくらか焼けてます。リヤスポ塗装した際のスプレーがまだ残ってますので、そのうち塗ろうかな。