純正はコイツが入ってました。デザインはかなり良いのですが、テッチン並みに重いです。
軽量ホイール
 
 「バネ下の軽量化は、バネ上軽量化の10倍に匹敵する」と言われます。ある大手ホイールメーカーの広告では、10倍のところが15倍になっていました。ちなみに、これはタイヤの動きに関してのみの話しで、バネ下が10kg軽くなったからといって、車重が100kg減になったのと同様にゼロヨンが速くなったり、ブレーキが効くようになるわけではもちろんありません。私が交換したのは、軽量で有名なレイズ ボルクレーシングTE37の16インチ。サイズはオフセット値以外ノーマルと同じ。従ってタイヤはノーマルのファイアホークをそのまま履き替えです。(ボルトナットは少し長い、頭19ミリの専用品に交換)ホイールの単体重量は、ノーマルの9,4kgに対して、6,0kg! 1本当たり−3,4kgで、4本では実に13,6kgものバネ下軽量化になりました。(体重計による計測のため多少の誤差はあり得ます。)
 
 さてインプレですが、町中をフツーに走った感触では思ったほどの違いは感じられません。ところが、ギャップを踏んだとたんにハッキリと効果がわかりました。ノーマルでは、ちょっとした段差で「ドタドタ」とタイヤが暴れ、悪く言うと空荷のトラックみたいな乗り心地になる場面があったのですが、これが完全に解消されました。さらに、途中に段差の大きな路面のつなぎ目があるようなコーナーでは、ノーマルが「ダンッ、ダンッ」と音を発して横っ飛びしたのが、これまた見事に発生しなくなりました。軽くなったタイヤ、ホイールの動きがいいので、ちょっとやそっとのギャップではタイヤの接地面が路面をとらえて離さないんですね。峠を全開で走ってみても、ハードな前後左右のボディの動きに対して、やはり4本のタイヤがそれぞれキチンと自分の仕事をしてくれるので、実に安心して攻められました。回転慣性マスの減少から、わずかとはいえ加減速と燃費も良くなっているはずです。
 
 走りに関してはいいことばかりですが、思わぬ欠点がありました。「ゴー」というロードノイズが結構大きいのです。これはホイールリム部の形状によるものらしいのですが、ノーマル時にはほとんど感じたことがなかったので、この点だけはノーマルホイールをほめてあげたいですね。