1 塗装

 

@ 色番号

最近のクルマには、ボンネットの裏やドアの内側に、車体塗色の色番号を記したステッカー若しくはプレートが貼付されています。156のはどこかとあちこち探しましたが見つからず、幸いカタログに記載があったので助かりました。ロッソアルファ(フェーズ2の場合アルファレッド、名前が変わっただけで同じ塗色です)は130番です。なお、後日トランクリッドクロージャーの加工中に、偶然色番号表示のステッカーを発見しました。トランクリッド裏の右側に貼ってあります。

 

A 缶スプレー

便利な世の中になったもので、この色番号を指定すると、ほとんど同じ色をコンピューターで調合してその場で缶スプレーに詰めてくれます。私の家の近所では、イエローハットでホルツ社の製品、オートバックスでソフト99の製品のサービスをやっていました。両方試してみましたが、塗色と塗りやすさはほぼ互角です。ホルツ社のものが1缶2,480円だったのに対し、ソフト99は1,980円ですが、ホルツの方が内容量が多いので、どちらを選んでも良いでしょう。ただしソフト99は売り場に塗装法をガイドした結構使える小冊子が無料で置いてありますので、サービスではこちらが上かと思います。

注文する際は、カウンターでメーカーと色番号を店員に指定します。アルファロメオ130番で頼んだところすぐには見つからず、ホルツ、ソフト99ともフィアット社のページに見つかりました。「フィアット社の130番、色名はアルファロッソ(アルファレッド)」と言って注文した方が早いと思います。

 

B 塗装法

塗装ってすごく奧が深いと思います。技術というよりは、芸術に近いかもしれません。「缶スプレー」等で検索すると、セミプロみたいな人がガイドしてくれるHPがあちこち見つかりますので、まずはそちらで勉強してみてください。

私が経験上言えるのは、

A 風の日は避ける

微風くらいでも確実に失敗します。できれば周囲を壁等で囲まれた空間で作業することをお勧めします。私は家の駐車場を畳8畳くらいの大きさのビニールシートで囲って作業場にしました。

B ノズルと塗装面はできるだけ近づける

「垂れる寸前」が一番塗装面がきれいに仕上がります。逆に離しすぎると、塗料が飛散中に凝固してボール状態のままで重なり合い、梨肌となってコンパウンドで仕上げても平滑になりません。最初は練習のつもりで、目立たないところでわざと垂れるくらいに塗ってみてください。乾くとその部分が一番美しいことがわかるかと思います。

C 仕上げは鏡面コンパウンドで

仕上げの磨き作業は絶対に必要です。ソフト99の小冊子にいろいろな仕上げ用商品が紹介されてますが、一番最後に鏡面コンパウンドによる仕上げ研磨を必ずやりましょう。光学レンズ研磨用の研磨粒子を使っているというだけあり、156のオリジナル車体塗装よりキレイ(?)なくらいにピカピカに仕上がります。

D やり直しの際は脱脂にうすめ液を使わない

もし1回目の塗装に失敗したら、1週間程度乾燥させた上で800〜1000番くらいのペーパーをかけて再塗装しますが、このとき脱脂にうすめ液を使っては絶対にいけません。塗膜が面白いように溶けます。(←経験者は語る)薬局に行って、消毒用のエチルアルコールを買って代用しましょう。ホワイトガソリンが入手できればよりグッドです。

E トランク側接合面もキレイに塗る

接合面は半分以上がリッドの外側にはみ出し、トランクを開けたときもろに見えます。普段目に付かないとはいえ、ここだけ白かったりまだらになっていると、ミョーに目立ちます。

 

2 取り付け

作業自体は特に難しいことはありません。ただ、添付の説明書が笑っちゃうくらいちゃちいです。しかも欧州語による表記なので私には(@_@)でした。まあ、イラストを見ればだいたいわかるとは思いますが。

ドリルで穴開けする際は、トランクリッドの鋼板が結構堅いので、突き抜けたときに勢い余って下のボディに当たらないよう注意してください。(←経験者は語る2)

ドリル穴の周囲には、亜鉛含有のさび止め塗料を忘れないでください。これを怠ると、数年後間違いなく腐ってきます。カーショップの塗料コーナーにあります。

 

おまけ

ちゃちい説明書(20回くらいコピーを重ねたようなシロモノ、とても正規品添付のものとは思えません)と型紙を保管してます。中古等を購入してこれらがない方には複写を差し上げます。メールで送付先を送っていただければ郵送します。(~o~)

角材で足を作り、片面を塗り終わるとパタンと倒して反対側を塗りました。