弐代目 アルファ156 アルファロメオのメンテナンスなどなど弐代目Alfa156は、つちのこが作成しています
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1998y V6-6MT

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へこんだASSOのマフラーに交換してみる (2004/11)
またつまらぬモノを落札してしまった・・・(;´Д`)

いつものパターンで「まあこのぐらいの金額なら他に入札するヤツもいるだろーし、とりあえず入れとくか」と入札しておいたら、またそのままの金額で終了してしまった。
別にマフラーいらないんだけどなぁ。まあ断るのも面倒なので、代金を支払って送ってもらった。

という訳で送られてきた。
ブツは、ASSOのForce-Gマフラー。表面が妙に綺麗だが、ステンレスを無駄に磨き上げて高級感をかもしだすという、子供だましの手法である。

それはともかくとして、なにやらパイプ部分にヘンなところがあることにお気づきだろうか??

・・・コレを見て最初に思ったこと。
「野郎!落っことして壊した不良品送ってきやがったな!!」ヽ(`Д´)ノ

すぐさま出品者に怒りのメールを送る。しかし・・・新品時からこの状態だという返事が返ってきた。
おかしい。そんなはずない。こんなアホな商品売るやついるのか!?と確信して、ASSO宛に確認をする。

で、こんな返事が返ってきた。

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お問い合わせ有難うございます。

ご質問のFORCE-G・ハイパーサウンドステンレスマフラー156用ですが、パイプははじめから潰しています。

これは156は個体差が激しく、車によってはスタビライザーに干渉する車があり、その対策として出荷時にパイプを潰しています。

テールピース部分なので、排気効率の低下などは一切ありませんので、どうか安心してお使い下さい。

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( ゚д゚) ポカーン
(つд⊂)
(;゚д゚)
(つд⊂)
  _, ._
(;゚ Д゚)

・・・
・・・
ASSOは、オレの想像を超えたアホな会社だったのか・・_| ̄|○

とりあえず、出品者には丁重にお詫びしております。(T_T)

さてここで、何故ワタシがこの部分にこだわるのか、原因を3つ解説しよう。

まず第一に、ASSOはこのマフラーの変形について隠蔽していたことである。
ASSOの製品ページを見れば判るように、この変形させた部分をわざわざ裏側にして写真を撮影し、しかもこの事実に対してどこにも記載がない。
伝えなくてもいいデメリットをわざわざ記載する必要も無いのだが、少なくともこの事実を記載する気は無かったようだ。

第二に、変形処理があまりにもお粗末である。
ASSOからの返信メールでは、排気効率の低下は発生しない、と書いてあるが、この部分の金属強度については誰が何と言おうと劣化していることは間違いない。
金属とは、物理とはそういうモノである。よくもまあヌケヌケと書いてくるもんだ。ヽ(`Д´)ノ

あえて変形させるのなら、V6の純正フロントパイプのように、できるだけなだらかに変形させるべきである。
こんな風に、なにか適当な硬いものを当てて「うりゃっ」っとばかりに処理するものではない。あんたらシロート以下じゃ。ヽ(`Д´)ノ

第三に、常識的に、変形した新品のマフラーなど見たことがない。Σ(´Д`ズガーン
アーキュレー、オーバー、ユニコルセ、モーテック、Bollente、その他156以外のありとあらゆるマフラーや排気管を見ても、こんなアホな変形処理を施されている商品は見たことがない。

家を建ててドアが開かないからといって、壁を削るだろうか?
服を仕立ててサイズが合わないからといって、破って無理やり着たりするだろうか?
料理の味加減を間違えて作ってしまい、その料理を客にそのまま出すだろうか?

要するに、このマフラーは完全な設計ミスの商品なのだ。
そして、この設計ミスを適当極まりなく処理し、販売しているのだ。

このような処理を平気で施しているということは、作り手にはこの商品に対するこだわりが全く無いということに他ならない。

適当に作って、適当に売りつける。
結果として、その商品がどれだけ優れていようと、画期的な技術を用いていようと、作り手がこのような意識でモノを作っているのであれば、絶対に褒めることはできない。
「雑記」のページでも似たようなことを書いているが、このようなモノづくりをする作り手は駆逐されなければならない。
まじめにモノを作る人達を冒涜するようなモノづくりである。

とまあ、ギャーギャー吠えても始まらないのだ。(;´Д`)
まずはきちんと使用して、この商品はどのような効果をもたらすのか分析してみよう。

基本的に、マフラーの交換作業は、手順としては簡単だが体力勝負となる作業である。パイプやボルトが錆ついていたり、マフラーそのものが重くて作業が大変だったりするのだ。

ということもあって、一人で作業するには大変だなー、と思っていたらabarthさんがフェンダーの爪折作業をされるとの事。
これはいい機会だ!とばかりにトランクにマフラーを積んで、お手伝いがてら皆様方に手伝って頂こう、という算段の元、参上。(;´Д`)

手伝っていただいた飯塚さん、nonさん、abarthさん、ありがとうございました。ヽ(´ー`)ノ

まずはマフラーリング(ゴム)を外す。
前回車検の時に交換されていたのだが、余計なお世話で強化型にされていたので硬いことこの上ない。

ラジペンやら、バールのようなものやら、怪力やらでなんとか取り外す。
やっぱり体力勝負のようである。(;´Д`)

エンドマフラーと中間マフラーとは、こんな感じでフランジで締め付けられているだけである。
しかし、経年劣化によりこの部分は錆ついている。異なる金属を接触させておくと「電蝕」作用が生じ、錆びやすくなるのだ。流石生まれてから6年半経過しただけのことはあり、サビサビである。

とりあえずCRC-556攻撃でナットは外れたが、かまぼこ状のワッシャーがフランジと錆で一体化してしまっていた。しょーがないので、マイナスドライバーをあてがい、ハンマーでガンガンぶったたく。

たたくこと数十回、やっと外れた。こんなんでいいのか。(;´Д`)

さてはて、やっとこさノーマルマフラーが取り外せた。
次に新品のマフラーを取り付けにゃならん。試行錯誤の結果、先にマフラーリングに引っ掛けてからパイプにはめ込むと良いことが判明。4人がかりで差し込む。
いやー、面倒くせぇ作業だなあ。

というわけで、なんとかかんとか装着できました。

Force-Gの重量を計るのを忘れていたのですが、公称7kgだそうです。
純正マフラーは、実測値12.3kgだったので、大体5kgくらいの軽量化になったようです。

まあ、このヘンのモノが5kg程度軽くなっても大した違いは無いんですがねぇ。

改めて純正と比べて見ても、「何でこのマフラー、へこませにゃならんかったのかな」と疑問に思う設計である。

さてはて、このヘコミは本当に干渉するのか。
あらためて潜ってみたところ、まあ確かに干渉しないでもない位置関係ですなあ。

この程度であればステーを曲げたり、マフラーリングを交換して対策することを考えると思うのですが。理解不能です。
じゃなきゃ、がっつり接触するような固体もあったんでしょうか。どっちにしても、設計不良なのは疑う余地がありませんな。ダメ。

ということで、効果について書いておきましょう。

排気効率には影響なし、とわざわざ記載するだけあって、なかなか出力が高まったように感じます。
低回転から効いているようで、クラッチをつなぐ時にも明らかに違いが判り、街中を普通に走っている時でも一段高いギアを選択したくなります。
これまでは60km/hで走行している場合は大抵4速に入れていたのですが、交換してからは5速に入れたくなります。

しかし、音質の変化具合には今ひとつしっくりきません。
まず、アイドリング時(大体600rpm)〜2000rpmくらいまでで相当のコモリ音が発生します。調査の結果、フロントパイプの取り付けステーで多少共鳴していたのですが、これを改善してもやはりこのあたりの回転数でコモリます。
で、出力が上がったおかげで低回転で走行したくなるのですが、そうするとコモリ音が盛大に発生します。全然うれしくありません。なに考えてつくってんじゃいこれ。Σ(´Д`ズガーン

対して回転数が高いときは、非常に静かです。フロントパイプの効果が大いにあるのでしょうが、それにしても静かです。ノーマルの時の音はビビリ音だったんでしょうか。

なお、一応書いておきますが、「フェラーリのような甲高い音」には絶対なってません(断言)。
ていうか、排気管変えただけでフェラーリになるかっつーの、全く!

■ 総論

えー、まず最初に、マフラー変えた程度では「フェラーリのような音」には絶対なりません。断じてなりません。
今後このようなマヌケな質問はしないよーに。作る側もこんなマヌケなことは言わないよーに。

例のへこみを無視して評価すれば、まあそれなりのマフラーではあります。少なくとも出力は上がっているように感じられるので、交換する価値が無い、ってことはありません。

しかし、ワタシは例のへこみを絶対に許すことはありません。今のところ装着したままですが、まあきっとしばらくしたら交換すると思いますです。

ということで、このマフラーを購入される方は、へこんだ状態が正常であることを改めて認識してください。
で、できれば購入しないことをオススメします。他のまっとうに作成しているメーカーさんのマフラーを購入するよう、ワタクシは切にお願い致すところであります。

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