弐代目 アルファ156 アルファロメオのメンテナンスなどなど弐代目Alfa156は、つちのこが作成しています
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リアメンバー他交換する (2005/8)
まずはリアメンバーってのは何か、から説明して行こう。
156のリアサスペンション下部は、上図のような構造となっている。リアメンバーは、図の1のパーツ(赤丸)、でかいのがそれである。

このメンバーは図中7・9のリアパラレルリンクの支点となっており、強度が求められるパーツである。また、この図上には無いが、リアスタビライザーもこのメンバーにボルト止めされている。
強度が求められると同時に、軽量化も必要なパーツなので、アルミ鋳造で製造されている。

で、このリアメンバーであるが、超初期ロット車(具体的には、1998/6製造まで)だけ構造が微妙に違っている。
違っているのはパーツリストを見れば判るのだが、具体的にどう変更されたのかまでは判らない。なので、この違いを見極めるのが今回の最大の目的である。一応、もしかしたらリアの足回りが良くなるかな〜?とも少なからず考えてはいるが、まあ変わらなくとも仕方が無いであろう。劣化するとこじゃないし。

今回用意したのは、2002年式TSの中古パーツである。
この辺りのパーツは、ほとんどV6・TS共通なのだ。違いはサスペンションのバネぐらいであり、スタビライザーやダンパーまで共通だったりする。良いのかそれで(;´Д`)

では、まずメンバーを取り外そう。
最初に、スタビライザーとダンパーとの接合部を外す。ボールジョイントなので、固定用の六角(6mm?)を差し込みつつ、メガネでナット(17mm)を回さねばならない。
まあ今回も工場で作業してるので、「こんなことしないで、エアインパクトで外せば良かったのにー」と言われてしまいました。Σ(´Д`ズガーン
どうもあっしはハイテク工具に弱いらしい・・

次はダンパーとパラレルリンクを接続しているボルトを抜く。
両側とも19mmのボルト・ナットである。ワッシャーの順番をきちんと記録して(メモやら写真やら)、注意して抜くこと。
抜きづらい場合は、回しながら反対を押して行くと抜けます。ペンチ等で引っ張るのは禁物です。

あとは、ボディとメンバーを止めている、両側2本づつのボルト(15mm)を外す。
ここのボルトは長いのだが、頭が15mmと結構小さめなので、そんなにトルクがかかる場所なのでは無いようである。

ボルトを4本外すと、当然ながらメンバーが落ちてしまう。なので、何かしらの支えを施してから外しましょう。今回は、「ミッションジャッキ」を貸して頂きました。便利便利。
そんなに重いパーツじゃないので、段ボール箱程度でも十分です。

ということで、外れたので新旧比較。

基本的には、そのまま交換できるように作られているので、外形にはほとんど変化が無い。
一番目立つ変更は、左右一番端のところの2箇所に、古い方は穴が開けられている。対して、新しい方には穴が無い。強度向上のためだろうか。
また、新しい方には、アルミ板の各所に丸棒が追加されており、この点でも強度を向上させようと努力しているのが垣間見られる。

とは言っても、あんまり変化があるようには感じられませんでしたが・・。

大したこと無いようで大きな変更が、このパラレルリンクを止めているボルトの変更である。
写真上が後側、下が前側のボルトだ。

後側のボルトは、アライメントのトー調整のために偏真ワッシャーが使用されているが、新しい方にはこのワッシャーがずれないように溝が追加されている。古い方はのっぺらぼうである。
前側のボルトも、頭側が四角に変更されており、こちら側を押さえなくともナットだけ回せば締め付けられるように変更されている。

どちらも新しい方が構造としては優れているので、交換が必要な場合は是非とも新しいものを使用したい。

もう一つ大事なこととして、スタビライザー接合部の形状変更がある。
写真は古い方のものだが、接続部分に段差があるのがおわかりになると思う。
対して新しい方は、段差が無くなり、内側部分と同じ高さに接合されるように変更されている。これによって、スタビライザーの位置自体は実質変更が無いが、メンバーはよりボディと一体化するようになった。
古い方は、スタビ接続部分だけ少々下に下がっているのがおわかりだろうか??

ということで、クルマってのは知らないうちに結構パーツ変更されているものなのであります。
そして、大抵の場合、新しい方のパーツの方が性能が良くなってます。たまにコストダウンでチープなパーツに変更されることもありますが・・(;´Д`)

結論としては、この辺のパーツを交換したとしても、体感できる程の変化は感じられませんでした。自己満足の世界ですな。
逆に言えば、既に装着されていた古い方が劣化・変形していなかったってことの証明にもなるので、これはこれで良しとしましょう。
少なくとも、今回の目的である「どんな風に変わってるのか」ってのは十二分に理解できたので、十分な成果であります。

もちろんこの部分の交換だけが目的ではありませんので。次回こうご期待。

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