弐代目 アルファ156 アルファロメオのメンテナンスなどなど弐代目Alfa156は、つちのこが作成しています
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1998y V6-6MT

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サーモスタット交換 (2004/3)
1月の寒空、高速道路走行時にふと水温計を見ると、70度付近にまで下がっている。当然暖気済み。
ヲイヲイ、冷えすぎだよ!。

こりゃサーモスタットくたびれてるな。交換しよう、そうしよう。

V6のサーモスタットはここにある。スロットルバルブの下、インテークパイプから出ているレゾネーター(四角いやつ)の裏に隠れている。

さて、取り外し方は非常に悩むところである。メンテCDの手順では、
・周りの配線ケーブル外せ。
・ホース外せ。
・サーモスタット交換しろ。

以上。
コラ、クーラントの処理はどーすんだよ!Σ(´Д`ズガーン
絶対ダダ漏れになるだろ、これじゃあ!

・・・どうやら、クーラントはあらかじめ抜いてから行う作業として扱われているようだ。悩んだ結果、リザーバタンクから出ているホースから抜けるだけ抜くだけにしよう、という結論に至る。ま、何とかなるだろ。

とりあえずインテークパイプを外す。

写真真ん中にある配線コネクタ2つ(実際には横にもある)は、サーモスタット土台と固定されている金具にくっついている。このため、外さないと作業場所が確保できないので、仕方なく外す。ぬう。
で、この金具を外すためには・・・周りのコネクタ・ケーブル類も一度全部外さないといけない。ボルトが回せないし、そもそもケーブルがひっかかって金具が外れない。うーん、面倒。

コネクタは全部プラスチックのクリップ類で止められています。エンジンルーム内のプラスチックは、熱により総じてモロくなっていて壊れやすい。ていうか、よく見たら一個既に壊れてました。なんじゃこりゃ。

結局バッテリーも邪魔なので外しました。外さないで作業するにはかなり無理があります。

写真中にある小さな赤○のところが、外したクリップです。作業のしやすさに関わってくるので、見えるところは全部外すくらいの気持ちで。

バッテリー台座左の大きなコネクター(イグニッションコイルへ)も邪魔なので、固定用クリップから外しておく。これ、実際に抜くにはどうやるんだろう?

あとは、クーラントを抜き取るために上側の細いホースを外す(赤矢印)。リザーバタンク洗浄の時と同様。1Lちょい抜けました。これ、下側のホースから抜いた方がいいんだけどなあ。エアクリーナーボックス外すか、ホース延長しないとこっちから抜けないんだよなぁ。
まあ、いいや。

金具を外したら、ホースバンドはそのままで、とりあえずボルト(11mm)を抜いてサーモスタットを外してみよう。

・・・さっきから「まあいいや」とか言いつつ作業していたのだが、何故こういう言い回しなのか、説明しよう。
上図は、冷却系の模式図。Windowsの「ペイント」でフリーハンドにて作成だ。

この状態からリザーバタンクの上側ホースからクーラントを抜いたわけだ。

実際に抜いたあと。
この時、156にはクーラント排出用の空気穴がないので上図のようになる。アッパーホース側を揉んだり押したりして多少は抜き出したが、全部はきっちり抜けないようだ。

長々と説明したが、要するにサーモスタットのボルトを外して持ち上げた瞬間、クーラント、ダダ漏れになった訳だ。Σ(´Д`ズガーン

こーなったらもはやどーにもならないので、あきらめてエンジン下にバケツ置いて放置。(;´Д`) 1Lくらい漏れたんじゃないだろうか。

うーん、やっぱりクーラントきっちり抜いてからじゃないとイカンのだろうか。困ったもんだ。

で、しばらく放置して漏れが止まってからサーモスタット交換。

あらかじめサーモスタット本体と、ガスケットを購入。
で、外してみたら接合面に黒いのが張り付いている。液体ガスケットじゃない雰囲気だけどなあ、なんだろこれ。改良前のガスケットじゃないかな。
シールで張り付いているような感じなので、ガリガリ削り取りました。

新品ガスケットは、単純に挟み込むだけのタイプ。液体ガスケットを塗っておくべきなのかもしれないが、メンテCDにはそんなこと書いてなかったのでそのまま装着。きっちりボルト締めれば漏れないようなので大丈夫でしょう。

あと、アッパーホース側との接合部にあるホースバンドは、カシメ金具で締め付ける、使い捨てタイプのものが付いていました。これはほぼ再使用不可なので、破壊しながら取り外すしかない。
新品のサーモスタットを付けてから、ネジ締め型の汎用ホースバンドに変更して装着。

取り外した古い方のサーモスタット。

まだらになっている黒いのがガスケット(らしい)の残骸。
内側が全体に茶色いのは、全部水垢。これがリザーバタンクにも付いていた、ということか。洗うの大変そうだなぁ、どうしよう。
ホースとの接合部は錆びております。

一番下の写真を見ると、壊れたらしく、冷えた状態にもかかわらず少し隙間が開いたままになっている。

ちなみに、新品の写真が無いことにいまさら気が付いたのだが、新しいものはちゃんとアルミ色していて、錆もなく綺麗でした。

また、かなりクーラントを抜いたので、交換後しばらくはエア抜き作業が必要です。
交換直後は、リザーバタンクの蓋を開けて10〜20分くらいアイドリングで放置。このとき、ヒーター側にもクーラントを行き渡らせるためにヒーター全開にしておくこと。
また、しばらくの間は走行後クーラントの量が増減することが予想されます。こまめに水量を確認して抜くなり継ぎ足すなりしてください。水温が熱くなると体積も増えるので、このときの量を目安にして入れすぎないようにしましょう。

で、動作検証してみました。(;´Д`)
手順は単純、茹でる。
まず熱して最大に開く時の温度を測定し、その後火を止めてから、完全に閉じた時の温度を測定しました。

動作検証の結果:

■新品
最大に開いた温度:93度
その後完全に閉じた温度:87度

■旧品
最大に開いた温度:92度
その後完全に閉じた温度:73度

・・・そりゃ冷えるわな。

新品は温度変化に対してキビキビ動作するのに対し、旧品はもっさりと動きます。最大に閉じても、弁の中心がずれているようできっちりと閉まりません。

■ 交換後の感想

とりあえず、冷えすぎは解消しました。水温計も90度付近で安定し、熱すぎず冷たすぎずの状態を保っています。もちろんオーバーヒートなんぞとは無縁。
心なしか、暖まり具合も早くなったような気がしますが、単純に季節が変わっただけかもしれません。
副作用として、ヒーターの効きがよくなりました。よくなったと言っても効き過ぎ気味になったので、逆に熱いくらいです。(;´Д`)

なお、当たり前ですが、走行性能には全く変化無いようです。

・・・何かまた意味のない作業をした気がするな・・・(;´Д`)

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