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クルマ用インチキ商品について考察する
2ちゃんねるじゃない某掲示板から来られた方、こちらも読んで頂けると幸いです。

健康用品やダイエット用品って、謎の商品が多いですね。効果あるのかは使ったこと無いから知りませんが、例えば明らかに「なんとなく高いぞ」と感じる価格であったり、説明文・効能に「ホントかよ」と疑りたくなるような文章が記載されていたりして、真面目に考えれば考えるほど買う気がしません。

同じようなことがクルマ用品にも言えるかと思います。謎の添加剤、謎の金属板、謎のバッテリー強化回路ボックス、謎の吸気管に入れる羽根車・・・。
日々謎の商品が販売されて、それなりの手間と値段でお手軽に劇的な効果が得られるかのような説明文章。

改めてお断りしますが、ここに記述する製品については、自分で使ったことも、試した人からの話を直接聞いたことも一切ありません。
効果が無いと断言する気はありません。ただし、その販売手法や公開されている情報について納得の行かないこと、私が感じた疑問について記述しています。

あくまでも私の私見ですので、ご意見等は私宛にお願いします。

槍玉に挙げるターゲット:

・「SEV」
・「Hot Inazma」
・「サイクロン」

・効能、効果があいまいに記述されている

「パワーアップ」「動きがよくなる」「性能が上がる」「燃費向上」「トルク増加」・・・大抵の商品には目移りするような効能が記載されていますが、改めて考えてください。「どのような条件」で「どのような効果が得られた」か、具体的に記述されていますか?

まず、何も無い場合はお話にもなりません。論外。

で、大抵は何か書いてあります。で、次に見るのは記述が具体的か、ってところ。どのぐらい「燃費向上」したのか、どのぐらい「パワーアップ」したのか、具体的に比較されていることが重要です。
例えばエアコンや冷蔵庫なら「電気代」などが便利な指標としてありますね。「10年前の当社製品と比較して、電気代が1/10に」なんてのがそうです。

その後に注意する点は、どのような条件でテストされたか、です。クルマ、環境、季節、ドライバー、その他何らかの変化について、記述されていますか?

例えば、「燃費が向上する」という製品があります。そのテストで、「同じコースを走っての実測値」と記述してあったとします。さて、何か違和感を感じませんか?
揚げ足を取るようなことですが、このテストで言う「燃費」って何なんでしょうか?「走行距離/燃料消費量」が燃費の算出式ですが、「走行距離」も「燃料消費量」も記述されていないとすると、どのような状況でテストされたのか判らなくなります。

同じ走り方なのか?走行タイムは?ドライバーは同じか?全く同じアクセル操作を行ったのか?同じ日にテストしたのか?晴れなのか、雨なのか・・・?全て不明だったら、テスト結果も正しいのかどうかわからなくなります。

「そんなの同じに決まってるだろ」と思う方もいると思います。しかし、「記述されてない以上、同じではない」と考える方が正解です。

テストというものは、理想的にはテストする要素以外の変化は全く無視できる状態にすることが求められます。厳密にはこれを実行するのは難しいですが、近づけることはできます。同じ日に同じコースで同じクルマを同じドライバーが運転する、測定サンプルを増やして誤差を少なくする・・統計手法はいくらでも確立しています。
そして、この測定条件や統計手法を細かく公表することが、そのテストの信頼性を向上させることにつながるのです。

信頼できる測定条件でテストして良い結果が得られたのであれば、その条件をきちんと公表することを否定する理由はありません。なぜなら、そのテスト結果は、商品が優れていることを間違いなく示していることになるのだから。

また、統計手法をうまく利用することにより、あたかもそのテスト結果が大きな効果を生み出したかのように見せることもできます。

判りやすい例は、グラフです。グラフの軸にきちんと単位や目盛りが割り振られていますか?折れ線グラフの見た目で差異はあっても、数値がその見た目と同じように違う、とは限りません。
数値では4.4psしか違わないのに、図では123.7psの8分の1くらいの差にもなっている、などというのも統計手法の一つです。
もちろん、真面目に公表しないのはそれなりの理由があるからです。

ちなみに元ネタはこちらです。

もう一度考えてください。
「燃費が良くなります」「トルク向上します」だけで、信用できますか・・?

・原価と技術を考慮して、明らかに高い

物を作って売る場合、販売価格は「原材料」「加工・作成の工数」と「設計段階でのコスト」と「利益」を考えて算出されますね。
その他にも流通コストや広告費や販売員の人件費などありますが、この際無視します。

インチキ商品を見分ける手段として、この各種コストと実際の販売価格に大きな差異があること、が挙げられます。

例えば、ペットボトルに水を入れて5000円、ビール1本18000円、羽毛じゃない羽根布団を30万円で売るなど、一般常識から考えて明らかに高いですね。

しかし、この価格であっても何らかの付加価値があれば、買ってしまう人が出てきます。
さる徳の高い人が入った風呂の水を「聖水」としてどんな病気でも直ると言う、美人が横についてあんなことやこんなことをして「ねぇ〜ビール飲んでいい?」と猫なで声で頼まれる(w、5時間も家に居座られて恫喝され買わないと帰らないと断言された時、などです。

クルマのインチキ商品の場合は一つ目の例に近いんじゃないでしょうか。

例えば、某バッテリーに付けると燃費・トルクアップ!な製品がありますね。あれ、中身は安物コンデンサーです。原価1コ数円でしょうか。それにもっともらしい「ガワ」とLEDを付けて売ってるだけです。

これで\11800-。
コンデンサー2コのタイプは\19800-。
ボッタクリすぎです。
使ったことは無いので知りませんが、効果があってもこんな価格設定では全く信用なりません。

詳しい中身についてはこちらのページを参考にしてください。
■ @utomobile Hospitalさんのページ

・製品の技術的説明の理論が、完全に破綻している

「マイナスイオン効果」
もうどんな製品であってもこれを歌い文句にして売られてますね。
で、「マイナスイオン効果」って何か、説明出来る方いますか?
私もよくわかりません。世の中そんなものです。

いや何も効能を解説して欲しいんじゃありません。科学的に何が生じているのか説明して欲しいんです。
「マイナスイオン」とはなんぞや。どうすると発生するのか。どんな効果があるのか。なぜその効果が生じるのか。

一般家電品でも、「マイナスイオン」とは何でどうやって発生させているのか、ということすら真面目に解説されていません。一応「オゾン」っぽいです。ちなみにオゾンには殺菌・脱臭効果がありますが、当然人体には有害です。

細かい事や解説はこちらを参考に。
■ 似非化学批評(マイナスイオン批評特集)のページ

話が脱線しましたが、一般家電でも理論がグダグダなのに、クルマ用品ではさらにグダグダです。

「トルマリンでマイナスイオン」なんでのも、そもそも何をどうするんだよ?どうも意味としては「酸素を陰イオン化」させるみたいだが、その原因となるトルマリンの放電効果なんぞ微弱も微弱、人間の体内電流の方が効果あるぞ。

あ、「天然鉱石」を組み合わせたやつもありますね。効果は知りませんが、これも論理破綻しすぎ。
ホームページに「国内特許 第3065590号」とかありますので、技術的なことは特許庁のデータベースから閲覧できます。

理論的にはモナズ石(トリウムの原料となる放射性物質。日本の規制により原石は持ち込めず、精製後の残りカスしか輸入できない。ちなみに実質原価タダ)の放出する放射線を利用しているようです。 で、その特許の文章にもありますが、「科学的な裏付けについては解明を待つ」なんて結論だったりします。もうね、ア(ry

何度も言いますが、効くかどうかは知りません。「効けば理論はどうでもいいだろ」という声も出てきそうです。が、解説文やデータがインチキ商品の解説手法と一緒なんです。これだけは納得行きません。

効くのなら真面目にデータなり解説なり出してくれればいいんです。装着して「効きました!」だけ、と言うのはもう飽きました。

以下に、真面目なデータと試用記を引用します。

■ Fast&First さんのページ
SEV FLを試す
SEV FLを試す(2)
SEV FLを試す(3)

■ Fast&First さんのページ からもう1ページ引用させていただきます。
逆電流グッズを作る

「バッテリの端子に接続するだけで燃費を改善する」というモノを自作して何人かにテストしてもらっています。中身の解説や、効能については参照ください。

もう一つ、一般的な常識を。

すぐれた技術を持った、すばらしい商品が発売されたとします。
間違いなく、コピー商品が販売されます。そのうち、大メーカーがその技術を解析して、より高性能なものを安価に提供されることになります。

バッテリーにコンデンサをくっつけたり、トルマリン配合シートや放射性物質を巻き付けたりしているメーカーはありますか?

あったとしても、現在より格段に安く販売されることになるはずです。
私が買うのであれば、この段階になってからでしょう。

余談:

私的常識:土屋圭一の出ている製品はトンデモ系

以下引用:

レーシングドライバー
土屋圭一 氏
なるほど!これぞ流体力学の証明だね!!吸入効率が向上する事は一目瞭然!!当然アクセルレスポンスが向上し、特に低中速域でのトルクが太く感じられるだろうなあ!その昔1馬力、1万円って時代があったけど9,500円程度でこれだけチューンアップ出来れば丸儲けって感じだね!取り付けだってちょちょいのちょいだし、燃費もきっと良くなってんだろうなあ!今度取り付けてみます!

ツッコミ所多すぎなんですが。(;´Д`)

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