弐代目 アルファ156 アルファロメオのメンテナンスなどなど弐代目Alfa156は、つちのこが作成しています
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修理について − 3.処置方法の検討
3.処置方法の検討

さて、この段階から総合的なコストを考えて行動することになる。
不具合を修理するのだから当然正常な状態に戻さなければいけないのだが、どの程度まで正常な状態に近づけるか、考慮しなければいけない。

壊れたものを正常にするのに、一番簡単な方法は何か?
もちろん、新品を買ってくるのが一番てっとり早い。しかし、安価な商品ならいざ知らず、クルマのような高額な商品であればそうはいかない。
かと言って、部品一コの単位まで不具合原因を解析し、それを交換するにも時間と人的コストがかかる。個人が趣味で修理するならば良いが、商いとして修理を引き受けるのであればコストを考慮しなければいけない。
修理時間をできるだけ短くし、交換する部品単位をできるだけ小さくする。簡単に書いているが、これは非常に難しい問題である。

清掃、という処置方法もある。
いい加減な様で、実は非常に効果的な方法だ。

穴が詰まればオイルは流れず、ゴミが溜まれば水は流れない。目には見えずとも、コネクタの接点には汚れ・錆びがびっしりついている。
これを取り除くだけで直ることも多い。不具合の初期症状は大抵汚れが引き起こすので、掃除こそ機械を大事に扱うコツである。

この汚れを放置するとどうなるか?
その個所の汚れは、さらなる不具合を引き起こす。
オーバーヒート、ショート、断線、ゴムの破断、金属の錆び、プラスチックのひび割れ。
少なくとも、定期的に交換を義務付けられている消耗品はきちんと処置すべきだが、同時にいろいろな個所も掃除してあげると、より機械の寿命は長くなるのだ。

金銭的コストを優先させる、という考え方もある。
有体に言えば、「それなりに直す」という表現になるだろうか。

オイル漏れを添加剤で直し、エアコンの不調を添加剤で直し、クーリング不足を添加剤で直す。
外板の変形をパテ埋めでごまかし、ゴムの劣化をケミカルスプレーでごまかし、塗装の劣化をオールペイントでごまかす。

こうやって記述した通り、根本の解決には全く成っていない。しかし、その場では改善されたように感じられる。
1年2年もてば良い、という前提であればこれも修理の処置方法の一つだ。
高額な新品の部品に交換したとしても、その部品の寿命が訪れればまた壊れるのだ。これはこれで検討すべきではある。

しかし、あくまでも機械は正常に動いてこそ機械である。
性能が発揮されないのであれば、あらゆるコストをかけてでも修理しなければいけないのだ。

時間が無ければカネを。
カネが無ければ時間を。
カネも時間もなければ知恵を使う。

知恵も無い?
であれば、自分で機械を所有することは考えない方が良い。
壊れないモノは世の中に存在しないのだ。

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