ホーンスイッチ誤作動
2007/01/03UP

使用工具 ヘックス5ミリ、スターヘックス(サイズ?)、掃除機・エアダスター等

いじくり時間 60分

いじくり費用 タダ

難易度 A(A難〜D易)

※エアバッグがあります! 自信とスキルのある方以外は触れないのが吉。目の前でエアバッグが作動した場合、軽傷で済まない可能性あり!!

妻から「勝手にホーンがプップッ鳴る」との報告を受けた。早速広い場所に行ってホーンスイッチを押してみると、鳴ったあとに「プッ、ププッ〜」と小さいながらお釣りがくる。スイッチ周りのどこかに不良が発生しているようである。最悪、ホーンが鳴りっぱなしになり、かなり近所迷惑な状態になる可能性あり。早急に直さなくてはならない。
どこかで聞いた話だと思い、検索してみると、相互リンク先であるげこすけさんのページにヒット。ふむふむ、購入先に持ち込んだらステアリングごと交換とな。げこさんは保障が効いたからいいけど、これ新品買ったら相当するはず。ステアリング周りは、去年のコンビスイッチトラブルで何度も外して勝手知ったる部分。とりあえず外してみることに。
まずエアバッグ部分の取り外しは、ステアリング裏面の2カ所の穴から5ミリのヘックスで。ボルトは中でワッシャ部がはまっているので抜けません。
言い忘れましたが、エアバッグの誤作動を防ぐため、作業30分前くらいにバッテリーのマイナス端子を外し、振動等で接触しないように確実に絶縁してください。繰り返しますが、最悪救急車ものです。私はこの作業を整備士さん以外の方にすすめているわけではありません。やるなら自己責任というしかありませんので、ご理解よろしくお願いします。
黄色いコネクタコードがエアバッグにつながるものです。脱着時にはコード部がどこかに噛み込んで断線しないように注意してください。
上で矢印で示した4カ所のスターヘックスを外すと、口の字型の金属板が外れました。ボルトはいっぱいに締めても遊びがあり、その分バネで可動域が確保されています。つまりこれがスイッチなんですね。
上の画像で口の字型金属板の四方に接点があるのがわかりますよね。これがステアリング基部側の銅板と接触すれば導通してホーンが鳴る次第。
配線はこのようになってます。赤いコードが口の字板へ、黒いコードが銅板へ。両者が導通すればホーン本体に電流が流れるわけだなこれが。
でもって、不良原因をさがしましたが、スイッチ機構に見た目の問題はなさそう。でも、ステアリング内部を見て原因と思われるものを発見。
「ゴミ」です、金属の。
つまり、昨年ユーノス号は別件トラブルで6〜7回ステアリングの脱着をしたのですが、その際ボルト類の脱着でかなりの切り粉(鉄くず)が発生し、その一部が接点部に付着し、断続的にホーンスイッチが導通したのではないでしょうか。そこで掃除機で切り粉を吸い取ったうえ、接点部をペーパーで磨き(わずかに腐食あり)、さらに接点クリーナーを吹き、仕上げにエアダスターで細かいゴミまで吹き飛ばしてやりました。

さて、結果ですが、これだけで直ってしまいました。いやあ、良かった良かった。ただし、原因がもっと深刻な場合もあるでしょうから、同じ方法で同様のトラブルが直るとは限りません。
当たり前ですがステアリングはクルクル回るので、内部のゴミも常に移動し、運が悪いと接点にはまり込むこともあるのでしょう。