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ある日、私の元に1通のメールが届きました。差出人はSWさんという方で、初めて見るHNです。以下にそのメールの要旨を記載してみます。
はじめまして、神奈川に住むSWと申します。156TSコスモブルー(99年末納車、17000`)に乗ってますが、アイドリングのハンチングに悩んでいます。HPに掲示されてるように、スロットルのバタフライを洗浄すると、ほぼ快調になるのですが2ヶ月もすると再発。バタフライバルブ近くのボディは黒くカーボンが付着していますが、この原因は何でしょうか?
やはり、ブローバイガスが原因と考えるのが自然です。で、オイルキャッチタンクに挑戦してみることとしました。
ご存知かと思いますが、一般的にエンジンは内部の未燃焼ガスなどをインテークに戻し燃焼させているのですが、ブローバイガスには燃焼後の排気ガスや気化したオイルも含まれていますので、燃焼工程には本来良い影響は与えないと思われます。で、ブローバイガスを一旦オイルキャッチタンクに導き、水分やオイル分を液化回収しエンジンに戻す、あるいは大気開放するというものです。キャブ車なんかには昔良く付けてました。これを156に導入すれば、カーボン付着は根絶出来るのでは、と思いつきました。ハンズにて材料を物色、パイプや液を溜める丸い缶などを買い込みました。結果は改めて報告します。
(実際には、これ以上に詳しくブローバイガスについて述べてあったのですが、かなり長くなるのでここでは割愛させていただきます。)
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「オイルキャッチタンク」なるもの、名前は知ってましたが、果たしてどういう効果をもたらすものなのか、実は全然知りませんでした。まあ、ないよりはあった方がマシなんだろう程度に軽く考えてました。SW氏からは、さらに追加の情報と画像が送られてきました。
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オイルキャッチタンク製作中の状況
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試験的に、短期間、大気放出をやられたそうです。結果は、臭くてとても実用に耐えないことが判明したようです。(風の流れで室内に入ってくることがある) もちろん、環境汚染の問題もありますしね。
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そこで何はともあれ、我が156のスロットル周りも分解点検してみることにしました。
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幸いウチの156には、まだハンチングの症状は現れていませんが、予防と勉強を兼ねて、ブローバイガスの経路を分解・洗浄してみることにしました。
左の画像、青色矢印で示した2箇所が、SWさんに教わったブローバイ出口です。なぜ2箇所あるのかは今のところ不明です。向かって右側からのホースは、赤色矢印部分につながっていますが、これはスロットルバルブ(バタフライ)の直前になります。もう一方はスロットルボディ本体につながっています。
なお、ウチのはホースを外してエンジンをかけたところ、左右両方の出口から勢いよくガス(すんごく臭い)が出てきましたが、SWさんの156(TS)では、向かって右側は吸い込み、左側からは出てくるとのこと。型の違いによってブローバイの経路が異なるのでしょうか?
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外してびっくり。左は、上の画像の赤色矢印で示した辺り、インテークダクトのスロットルボディ側のものです。ドロッとした半固体状の汚れ(水+オイル+ガソリン+カーボン+その他)がべっとりと付着してました。この汚れは全てブローバイホースから吐出されたものです。インテークダクトにつながるブローバイのホースからは、外した瞬間にポタポタと廃液が垂れてきました。
納車後ちょうど1年、走行6,000kmでこの状態ですから、2〜3年放っておいたらかなり進行しているものと思われます。
(使用状況、使っているエンジンオイルのグレード・品質等によってブローバイガス排出量は異なります)
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さて、完成後にSWさんから送っていただいた画像がこちらです。右側にお手製のオイルキャッチタンクが写っています。
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左フェンダー内にタンクを格納した状況です。ちょっとラインが長くなってますが、冷える場所でないとオイルを溜められませんので、仕方ないですね。なお、タンク内部には、少しでも多くガス中の液体分を集めるため、真鍮性のネットを丸めたものを入れてあるそうです。頭イイ!
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タンクを付けてもパワーが上がるわけではありませんし、濾過してくれる廃液も一部だけでしょうが、装着した上で、こまめにスロットル洗浄を行えば、エンジンとスロットル周りのトラブル予防に大きな効果があるのは間違いありません。
なお、オイルキャッチタンクは市販もされてますが、普通のカー用品店では手に入りにくいと思います。価格は1万円前後くらいでしょうか。インターネット・オークションにも多数出品されてます。
SPECIAL THANKS to MR.SW & MR.AGITO
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