スターティンググリッドには、ずらっと156とスポーツワゴンが。まるでアルファロメオチャレンジのよう。
Photo by K`sp飯塚氏
昨年1月にも走ったツインリンクもてぎ主催のサーキット走行会「トライザサーキット」に、今年も参加してきました。
昨年は、私のTSとstradaleさんのV6の2台だけでしたが、今年はこれにプラス
  エジソンさん TSセレ ロッソ
  ものいさん  SWセレ ロッソ
  nonさん    TSセレ シルバー
  Yasuさん   SWセレ コスモブルー
の4人の方が一緒に走ってくれました。
 
走行時間と本数は、去年と同じ20分×4ですが、参加台数が去年の30台に比べて50台と大幅に多くなってます。ただし、1周が約4,8kmと長くコース幅も広いため、筑波1000を十数台で走ったときのように、コーナー手前で団子状態になることはほとんどありませんでした。
参加車両は、前回同様国産のスポーツタイプが大半ですが、私たちのビギナークラスでは、156が6台の他、147 2台、ルノー21ターボ1台、ポルシェ2台、エリーゼ1台、プジョー206 2台と、欧州車もそこそこ参加してました。
 
さて1本目の走行ですが、やはりもてぎは緊張します。しかし、一旦走り出してしまえばアドレナリン分泌全開、スロットルも全開。去年はノーマルタイヤにノーマルサスでしたが、今年はファルケンアゼニスRT215+カーツの車高調。公道では乗り心地の悪さばかりが気になったこの車高調ですが、サーキットではロール、特にインリフトが良く抑えられて、クルマは正に水を得た魚状態。すいすいと楽に速くコーナーをクリアしていけます。
さらにスパルコのフルバケットシートが最高。ノーマルシートのサポート性も悪くはありませんが、フルバケと比べてしまえばベンチシートみたいなもの。去年はコーナーの度に腹筋つりそうでしたが、今年は楽々。サーキット走る方には強力にお勧めします。
でもやっぱりブレーキがだめ。4周目くらいでフルード沸騰。ペダルふかふか状態。こればかりはパッドを交換したくらいではもてぎのコースに対応できませんね。stradaleさんのブレンボがうらやましい。
1本目のベストタイムは2分40秒952。去年のベストより2秒弱の短縮です。1本目にしてはまあまあというところ。が、ここで問題発生。フロントブレーキパッドの残量です。今回5〜6ミリくらいしか残ってないのに手抜きして交換してこなかったのですが、1本目を走っただけで優に1ミリは減ってしまいました。単純計算でいけば4本目まで持ちそうなのですが…。
 
2本目は1秒強上がって39秒510。直線だけ速いクルマをコーナーをパスするのが超カイカン。で、ブレーキパッドはまたまた摩耗。後で測ったら約3ミリしか残ってませんでした。
もし、ダウンヒルストレートエンドの170km/hからのフルブレーキング中に無くなったら? と考えるとこのまま使うのはやはり怖い。そこで、制動力低下は覚悟の上で、こんなこともあろうかと持ってきた、新車に付いていたボッシュ製ノーマルパッドに交換することにしました。このパッドは、効きが気に入らず、納車直後の走行300kmで交換したもので、山はたっぷりというか新品同様に残ってます。
 
 
ものい号→
stradale号→
   ↑
特攻レガシィ
S字の入り口? ですよねここ。
Photo by K`sp飯塚氏
キ○モノ? になる直前のユーノス号。ゼッケンは何故か「1」。
update 18th Ju. 2004
この状態でもてぎを約14周する気にはなれません。ちなみにプロは、インテグラタイプRのノーマルパッドを2〜3周で使い切るとのこと。
交換作業が終わったのは3本目走行の直前。ローターに馴染ませるヒマもないまま、まあ何とかなるだろうと走行開始。1コーナーにはゆっくりアプローチし、いつもより手前からブレーキングしてみると、思ってたよりは効きます。ロッキードZCパッドみたくグーっという感じではなく、ツーと頼りないフィールですが、その分早めに踏めばいいわけで何とかいけそうです。
1周目の3コーナー辺りで、何だかタイヤが滑りやすいなと思ってたら、S字の後半でいきなりリアがズルッときて斜め45度状態。慌ててカウンター当てたらそのまま外へ平行移動してズリズリ〜。真横に滑ってるから、「ぐわあ、横転かあ?」と一瞬ビビリましたが、幸い片輪だけダートに入ったところでスライドが止まり、土煙もうもうと上げながらも、そのままコースに戻れました。いやあ、怖かったッス。前を走っていたnonさんにバックミラー越しに全部見られていたようです。くう〜、恥ずかしい。
その後、2周目にはタイヤのグリップが戻ってきました。当日は気温が最高でも8℃と寒い日で、やはりタイヤが暖まるまでは無理してはいけないんですね。いい経験になりました。
4コーナーでは、前を走っていたYasuさんのSWもやはりリアがズル〜で45度状態。でも、さすがすぐに立て直してセーフ。156って限界超えるとリアからブレイクするみたいですね。次回走るときはリア側の車高をもう少し下げてみよう。
さて3本目のタイムはなんと2秒近くもアップして37秒743。3万2千円もしたZCパッドよりノーマルパッドで走った方が速いってどういうこと?! ちょっと複雑な気分。156のブレーキは、パッドフェード起こす前にフルードに来ちゃうから、高価な超耐熱パッドはあんまり意味無いかもしれないです。私見ですが。(でもブレーキの重要性はこの後痛感することに‥‥)
 
さて、日がだいぶ傾いてきた中、最後の4本目です。ヘアピンで現行インテグラタイプRにぶち抜かれ、その後のストレートでぐんぐん引き離される。同じ2LのNAでこうも違うとは‥。日本メーカーの技術ってすごいなあとつくづく感心。でも現行インテはデザインがヒドイの一言。4ドアも無くなっちゃったし。アコードもいいらしいけど、これまたデザインがなあ。あれならマツダアテンザの方がはるかにいいと思う。
おっと話が脱線してしまいましたが、3周目、追いつけるはずもないインテRを追いかけて、3コーナーに接近。この時点でパッドを交換していたことをころっと忘れ、突っ込み過ぎてしまったのです。ブレーキは例のツーという感じの頼りないフィールで速度が落ちず、コースアウトしてダート行き。40mくらい惰性で走ってクルマは停止。
「あ〜、ついにやっちまった」がその時の感想。
絶対無理とは聞いてましたが、1速に入れてそーっとクラッチをつなぐも微動だにせず。教わったとおり、クルマを降りてガードレールの外側で救出を待ちます。この間、普段は絶対立ち入ることのできない場所で他車の走りをじっくり眺めることができました。デジカメ載せておけば良かった。
3〜4分ほどしてホンダホライゾン(いすゞビッグホーンのOEM車)のクローラー(4輪キャタピラ)が救出に駆けつけてくれ、手慣れた作業で引っ張り出してくれました。オフィシャルさんありがとね。次回もまたよろしくお願いします(爆。
ビデオもある
よん!!
Photo by K`sp飯塚氏
   ↑
特攻レガシィ
←non号
←ユーノス号
S字は、登りのせいか割と楽な部分です。でもお釣りをもらうと‥‥。
←ユーノス号の車載ビデオ映像はこちら!!
※会員制ではありません(笑
超楽しかった走行会も、帰宅してから悲劇が‥‥
ダートの砂埃にまみれたため、帰宅してから気付いたのですが、3本目の片輪コースアウト、それに4本目のダート走行とで、ユーノス号は少なからずダメージを負ってしまいました。
画像は左サイドスカートの前側ですが、ご覧のとおりフロントタイヤが跳ね上げた小石でジャリジャリの状態です。特にユーノス号は、30ミリオフセットのTE37ホイールを履いているため、被害が大きくなったのでしょう。
サイドスカートの下面ももちろんやられてます。
わかりにくいですが、左後部ドアの開口部です。ドアがフェンダーより奥に入っていたため、飛び出たフェンダー部分に小石が集中攻撃をかけ、ご覧の様相になりました。
前後のドアにも無数のひっかき傷が付いてます。
サイドスカートだけなら、外して自分で塗装できますが、ドアは無理です。ガッカリ‥‥。
フロントバンパー下面です。ダートにダイブして付いた深いキズが全面にあります。割れなかっただけでもめっけものかもしれません。アンダーカバーが付いていれば間違いなくバリバリだったでしょう。
フロントのホイールインナーカバーが割れてました。擦った形跡がないのでタイヤがぶつかったのではなく、跳ね石によるものと思われます。
T字形ステーとミニボルト&ナットで修復しました。
ホイールとタイヤの間には1センチ程度の小石が2個挟まってました。これがどうやって入ったのか不思議なくらいガッチリ挟まっていて、1個は空気をほぼ全部抜いてようやく外れました。
インナーカバーの裏側や、画像のサブフレーム上には小石がぎっしり。古歯ブラシを使って掻き出しましたが、片手一握り分以上出てきました。
ダートによる広いエスケープゾーンを持つもてぎは、国内でもトップクラスの安全なサーキットと言われてます。もちろんその通りだと思いますが、と言ってダートに飛び込めばクルマが無傷でいられるわけがありません。愛するユーノス号はご覧のとおりの状態になってしまいました。でもこれが公道だったらと思うとぞっとします。いつどこを走るときでも、限界を超えないように注意しなくてはと再認識した一件でした。
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