弐代目 アルファ156 アルファロメオのメンテナンスなどなど弐代目Alfa156は、つちのこが作成しています
■弐代目 Alfa156
1998y V6-6MT

メンテナンス・DIY整備

整備記録

弐代目156 購入への道

すぐわかる 弐代目156
■壱代目 Alfa156
2000y TS-Sele

壱代目156 購入への道

156の安全性

役立ち雑記帳

不定期日記

リンク

新・掲示板

過去の企画物ページ

当サイトのご案内

メール

またまたファブリル工芸のチタンマフラーに交換する(2006/2)
元々センターとリアにはファブリルマフラーを装着しておりましたが、先日の追突事故で曲がってしまいました。走ってるとフロアパネルとぶつかってしまいます。ダメです。

作成元に送って調査頂いたところ、塑性変形したチタンは元には戻らない、という衝撃の事実が。Σ(´Д`ズガーン
修理するとなると、サイレンサー部分以外のパイプを全部切り取って、新品のパイプを溶接しなおすしか無い、ということであります。
ということで、だったら修理してもしゃーない、新品交換してしまえい!Σ(´Д`ズガーンという経緯であります。

チタンパイプ3点セットであります。
左から、
・サイレンサー付きセンターパイプ
・テールエンド
・そして等長フロントパイプ

です。

センターとリアは作り直しの新品です。そしてフロントパイプは、元々2005年初頭に自分で予約を入れていたものです。
こちらは、チタン材の入手困難のために一部のパーツが作成できず、結局完成に1年近くかかってしまっていました。やっと部材が調達できて「そろそろ作ります」という連絡を受けたのが昨年の秋。

今回は、諸般の事情により、作成元の鈴鹿まで出向いて交換してもらうことにしました。
交換するだけなら別に送ってもらえば良いのですが、経緯が経緯なのでご挨拶も兼ねての来訪です。

脱着作業は、記述することが無いくらい簡単に終了。
とりあえずノーマルマフラーに交換していたこともあり、当たり前ですがサビ付き・折れ曲がりは皆無です。エキマニに付いてるスタッドボルトも、事故修理の時点で折れてたので修理済みです。

で、何事もなく装着終了。

新品の収まりは非常によく、どこにも干渉してません。加工精度良すぎです、とても手曲げとは思えません。
ここの工芸師殿は、全作品について治具をきっちり作られてるので、何十本作っても同じ形状に出来上がります。きちんと付かない場合は、逆にクルマの方が歪んでいるって事です。
(実は事故車で歪んでた、って話が結構あった様です・・)

同じ仕様なので当たり前ですが、テールエンドは全く一緒です。
内部構造は改良されてるかもしれませんが、外観は全く同じですね。綺麗綺麗。

センターは、サイレンサー部分の補強板、さらにマフラーステーが追加されました。
ここんとこが固定されるので、とても安定しております。
これまでのは旧ロットだったのでステーが無く、結構揺れておりました。

ちなみに、このセンターサイレンサーは低速時の音量を抑えるためのものです。これ付けてると、普通に走ってる分には凄く静かです。
聞き比べてますが、音質にはほとんど影響はありません。なので、「無駄遣いすんな」といった、ご家族の声が気になる方にはオススメ。

フロントパイプは「素晴らしい」の一言です。
パイプ径が企業秘密のタネらしく、他社製品より細く仕上がっております。で、細い分、取り回しが長めにされており、これで容積を稼いでいます。

一般的に、吸気・排気共に容積が小さいと出力特性が高回転寄りになり、同時に低回転の出力が失われます。容積を大きくすると逆の特性になります。
この辺のさじ加減が設計のキモなんですが、大抵の社外品は高回転向けに作ってますね。
また、空気ってのは、狭いところを通すと流速が上がります。流速が上がれば、流れる量も増えます。
径が大きい方が空気流れそうな気がしますが、全然そんなことありません。大きければ良いってんなら、無限大開放(=パイプ無し)の方が効率良くなるはずですな。
あれは見た目と、音質の低音化のためですね。出力特性から考えると、良いとこほとんど無いです。

細かい点も改良されており、触媒の手前のところにステーが追加され、これで吊るすことができます。 V6の純正フロントパイプもそうなのですが、触媒前側はどこにも吊るされていません。
TSはマフラーハンガーで吊るされているので、それを参考にして作ったとの事です。

凄く安定します。良いですねコレ。

いきなり新品を3本装着したので、しばらくは音が安定しておりません。なので、ちょっとだけ聞いてみました。

アイドリングは結構響きます。特にエンジン始動直後はエンジン側が安定していないため、ノーマルよりちょっとだけ大きめに感じます。
音質は以前のとほとんど一緒で、すっきりした音色です。この事から察するに、センター・リアのサイレンサー特性はほとんど変わっていないようです。
音量は、センターサイレンサー付きなので、当然ながら低回転時には静か目です。3000rpmあたりから音量が上がるのも設計どおりです。

さてさて、高回転・高負荷時の音質がまた絶品です。
このフロントパイプは余計な振動音を出さないようで、濁りの無い清んだ音質として聞こえます。これは素材がチタンなのが要因なので、ステンレスのフロントパイプでは実現しようがありません。
聴感的には、空気が流れることによる気流音がとても大きく聞こえ、これがまた良い印象です。フロントパイプの取り回しと、曲げのスムーズさ、そしてきちんと等長に作成されていることが要因と思われます。

このマフラーの音を言葉で表現するのは非常に難しいですな。
「いいから聞け!」というのが正解なのですが、まあ書いてみましょう。

イメージとしては、ライブホールで聴く、「メタル」と「クラシック」の違いでしょうか。
メタルの場合、音量を大きくして、ギター・ベース・ドラム等々の音を迫力あるように聞かせます。音質としてはあまり褒められたものでは無いですね。
対して、クラシックの場合は楽器から出る音がそのまま聞こえてきます。一つ一つの楽器が出す音量は小さめですが、フルオーケストラで揃った音が出ると、メタルとは比較にならないぐらい圧倒的な音量になりますね。

ファブリル工芸のマフラーは、腕の良い演奏家が揃った、フルオーケストラのような音質になります。
単純に低音を強調したり、必要以上に音量を大きくしたものではありません。音質にこだわり、音程も聴感的に良く聞こえるように設計されてます。
F1カーのように、回転数が高く気筒数が多いエンジンには絶対的に敵いませんが、普通に街を走るためのV6エンジンが素材であることを考えると、やはり素晴らしい仕上がりです。

これでもまだ音が馴染んでないんだよなぁ。
今後の変化が楽しみであります。

最後に、買うかどうか悩んでる方へ。
買うしかありません。
未知の世界が味わえます。

他のModify・メンテナンスを見る
「弐代目 Alfa156」 TOPページへ戻る