弐代目 アルファ156 アルファロメオのメンテナンスなどなど弐代目Alfa156は、つちのこが作成しています
■弐代目 Alfa156
1998y V6-6MT

メンテナンス・DIY整備

整備記録

弐代目156 購入への道

すぐわかる 弐代目156
■壱代目 Alfa156
2000y TS-Sele

壱代目156 購入への道

156の安全性

役立ち雑記帳

不定期日記

リンク

新・掲示板

過去の企画物ページ

当サイトのご案内

メール

パラレルリンク交換 (2003/12)
購入直後にダンパーを交換したが、どうしてもそれだけではきちんとした足回りにならず。
特に首都高の継ぎ目など、大きめの段差を乗り越える時に明らかに前輪より後輪側から受ける振動の方が大きい。特にカーブで段差の衝撃を受けると、後輪が一瞬吹っ飛んでどこかに行ってしまうように感じる。危なくてしょうがない。これでは攻められないではないか。(;´Д`)

後輪側の主要な部品は、ダンパー以外ではメンバー、パラレルリンク(横側)、トルクロッド(縦側)、スタビライザー、ハブベアリングくらいしかない。(あとタイヤ)
ということで、まずはお手軽に、アフターパーツが各種販売されているパラレルリンクを交換することにする。

パラレルリンクのアフターパーツは、大きく分けてピロボール式とブッシュ式に分かれている。操舵性・耐衝撃性・耐久性のピロ、振動吸収性・安価のブッシュ式。
純正よりかなり堅く感じるはずなので、迷わずブッシュ式の「Bollente」を購入。3万弱、と安い。

ちなみに、Bollenteのは昔は赤色だったが、147対応版からこのグレー色に変更された、ということです。あたしゃあの下品な赤色が嫌いだったから変更大歓迎ですが、中には「赤じゃなきゃ嫌だ!」という方もいるかもしれないのでご注意を。

だけど何であの赤色だったんだろう?アイバッハのスタビくらいの赤色なら良かったんだけどなぁ。(;´Д`)

改めて交換前の純正を。

「156の弱点」「薄い鋼板の頼りない」だの、さんざんな言われようの純正ロッドだが、決してそんなこともない。いろいろ試行錯誤した結果のあの形状なのだろう。

確かに操舵性では劣るが、大きなゴムブッシュと弾性のある鋼板によって、小さな振動に対してはロッド自体が吸収してしまう。それ以上の大きな振動に対してはサスペンションが受け持つようだ。

また、リアのロアメンバーと、この2本のパラレルリンクを繋ぐボルトはアルミ製である。鋼に比べて軽いが衝撃には弱いアルミゆえ、どこかで衝撃を和らげてあげないといけない。ということで、万一の際にはこのロッドが壊れるようになっている。

いろいろな面から考えられた上での、あの性能、あの形状。鋼板も決してヤワじゃない。

こんなところからも、156ってクルマの本来の姿は「スポーツカー」ではなくフツーのクルマであることが感じさせられる。どこかで見たレース仕様の156N1の写真ではロッドは強化されていたが、レース仕様だからこそ強度が必要になるのだろう。

それはさておき、このロッドはキモであるゴムブッシュがすぐへたるのか、いかんせん強度の保ちが短すぎる。ダンパーと同様のタイミングで定期交換しても良いぐらいだ。
純正だと1本7000円/4本計3万弱くらい。後部座席に人を載せる機会の多い方なら迷わず純正へ交換を。

ロアメンバー下側から。

前後2本のロッドは、それぞれ別のボルトと接続されている。見て判る通り前と後の長さが異なる。なお、無理をすれば前と後を逆に装着できてしまうのでご注意を。(;´Д`)

かなり固く締まっているので取り外し注意。ストレートメガネやブレーカーバー必須。またボルトが供回りするので別のソケットやレンチも必要。

この辺で使われているボルトは全て19mmだが、図の囲んだ部分(裏側ですが・・)の頭だけ13mm。狭いのでメガネレンチ必須。

リア側ロッドの取付け部分に、アライメント調整用のワッシャーが挟まっている。ズレ防止のため印を付けてその通りに締め直したのだが、よく考えたらロッドそのものの長さが違ってたら意味がない。

0.1mm単位で調整するものなのだから、ロッドを替えれば再調整は必須だ。値段と加工精度を考慮すればこんなものか。

ということで、アライメント調整し直さないと。(;´Д`)

サスペンション側。

こんな感じでボルト止めされてます。部品多いぞ。ここも19mmのボルト/ナット。固いです。
ボルトを抜く時は回しながら反対側を押して行けば簡単に抜けます。あらかじめどの順番で止められていたか見ておくこと。特にナットの位置は絶対わからなくなります。

最後にここを締め付ける時には、ジャッキ等でダンパーを下から押し上げて擬似的にタイヤが設置している状態を作ってから本締めすること。
押し上げなくても締まることは締まりますが、各ブッシュに負荷がかかりねじれた状態になってしまいます。

装着後。やっぱりグレーの方が良いぞ。

交換後の印象は、一長一短です。

・小さな衝撃がそのまま伝わるようになった
・大きな衝撃に対して振動が収まりやすくなった。
・路面の凹凸の通りにタイヤが接地し、車体が上下するようになった。
・カーブで後輪の安定が増し、曲がりやすくなった。
・ギシギシ音がするようになった。

一言で言えば、乗り心地悪化、操舵性向上、です。
走りを求める人、サーキット走行する人、高速走行する人には良いかもしれませんが、街中を普通に走る人、人を乗せる機会が多い人、乗り心地にうるさい人(wにはデメリットの方が目立つと思います。

幸いこのロッドは、純正部品とアフターパーツの価格はほとんど一緒なので、求める性能に対して素直に選んだ方が良いかと思います。

他のModify・メンテナンスを見る
「弐代目 Alfa156」 TOPページへ戻る