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前回のリアブレーキホース交換は、この点検作業のついでに行っただけであります。本来の目的は、この24ヶ月点検の実施です。
予定では、車検はいつもの工場に依頼しようとしていたのだが、よく考えたらここんとこ修理しまくりで整備の必要が全くないので、熟慮の結果「ユーザー車検」で済ますことにしたのである。
今回は、この車検に向けての事前点検の実施が主目的である。
※Yahoo知恵袋から来られた方へ。
■ リンク元はこちら
リンク元の回答は間違ってますので、あらかじめご承知置きください。
正確には、
・整備工場が実施する場合は、認証を受けた指定工場で資格を持った作業者が実施しなければならない。
・持ち主が実施する場合は、整備記録簿に記載する「だけ」で良い。
というのが、改正道路交通法の内容です。検査が必要なのは、改正前の道路交通法に沿った内容です。
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まずは、現時点での車検制度を改めて確認しておかなければならない。最も大事なこととして、平成7年に実施された車検制度の改定内容を確認しよう。
・6ヶ月点検制度の廃止
・製造から11年以上を超える車の、車検の有効期限を2年に延長
・前整備/後点検のみだったものが、前点検/後整備も認められた
この中でも重要なことは、3番目の「前点検/後整備」である。このことにより、実質整備無しでも車検をパスすることができるようになったのである。もちろん本来は「後整備」をきちんと実施しなければならないのだが。
世の中のユーザー車検代行業は、要するにこの検査作業だけを代行するに過ぎない。陸運局や、提携先の民間車検場で検査して終わり、である。この場合は、検査代行手数料のみが請求される。
これだけでは流石にまずいので、24ヶ月点検がセットになったコースもある。民間車検場が行っているのは大抵この手法である。よって、その場で24ヶ月点検と、車検検査まで終了してしまう。
この場合は、検査手数料に加えて、点検作業代が請求される。もちろん整備が必要な場合は、その分の費用がさらに追加される。
よって、この整備代金によっても費用にバラツキが生じるのだ。車検に通すだけの最低限の整備から、これ以降数年に渡って安心して乗れるよう、しっかりとした整備まで、ピンキリである。
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ディーラーに依頼する場合は、間違いなく前整備である。そして、ディーラーである以上、そのクルマが安全に走行できるような状態を保たなければならない義務が生じるのだ。
別にそんなことはどこにも明示されてはいないが、そのメーカーに対する信頼に関わる話なので、暗黙の了解として考えてもらいたい。
以上のような理由から、ディーラーに「車検全般」を依頼する場合、他の機関に依頼するよりも割高になるのである。その上乗せ分は、安心してクルマに乗れるという「信頼」にならないといけないのだが、はてさて私には疑問に感じてならない。
だってアナタ、悪名高い「アルファロメオ」のディーラーですぜ。ごく一部系列を除き、信頼感ゼロ。皆無。
ちなみに、そのごく一部ディーラーにだけ修理・整備依頼が集中してたりします。(;´Д`)
すぐ「イタ車だから」と言い訳をする、説明不足、ユーザーを馬鹿にしたやっつけ仕事の数々。整備書くらい読め、ボケ。
これを読んでいるフィアット・アルファロメオの整備に携わる方々、くれぐれも肝に銘じて頂きたい。
特に、「アレーゼ」店から「アルファロメオ」店になれなかった各店、あなた方にはいかなるクルマであっても、いじって頂きたくありません。ね、某群馬の太田市にある「ハンユウ」さん!
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話が脱線しました。(;´Д`)
要するに言いたいことは、車検と点検と整備を別々に考えて欲しい、ということである。
古い体質の整備屋(特にディーラー)は、昔ながらの「前整備/後点検」に固執しているため、どうしても割高になりがちです。
まあ、3年保証が残っていて最後に車検を迎える、ということであちこち修理してもらうにはディーラーは良いところであります。
余談ですが、タイベル系は全て保証で無償交換できます。
嘘じゃありません、「出来ない」というディーラーの方が嘘付いてます。条件によるかもしれませんが、請求が来たらとっちめてください。
それ以外のいろんな消耗品は、基本的に消耗品なので請求がくるはずです。こういったものは、別店舗で安価に交換するのも手でしょう。自分でできればなおさら良いです。
こういったことが面倒な方は、上記リスクを把握した上で、ディーラーに全部お任せしてください。くれぐれもアタリなお店を選んでくださいね。
追記:
この記載を書いた当時は、お願いすれば交換してくれたようですが、現在はタイベル無償交換には応じないディーラーがほとんどとの事です。どうもディーラーがサービスで交換しすぎて、FAJがアップアップになったのが原因のようで。(;´Д`)
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で、今回私の取った行動を紹介しよう。
基本的にディーラーは信用していないので、依頼する気ゼロである。
修理や整備については、日頃から自分で不具合や異常に対して気をつかっている。自分で治せる・処理できることは自分で行い、出来ないことは信用の置けるお店に「とにかくキッチリ仕上げてください」と依頼する。 というわけで、自分のクルマが今どんな状態か、ほとんどのことは把握しているつもりである。
こーいう稀なユーザーには、24ヶ月点検などという制度そのものが不要な気もするのだが、法制度なので仕方がない。
さて、24ヶ月点検であるが、実は持ち主自身が実施しても全く問題無いのである。これはブレーキ分解整備の時にも記載したが、自己責任の範疇で整備・修理する分には一向にかまわないのである。
あ、もちろん違法改造はダメですよ!
とは言っても、今は違法だか合法だかの基準があいまいですからねぇ。「気を付けてください」としか言いようがないのだ。
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点検といっても、点検シートを見ればすぐ判るのだが、はっきり言って簡単である。
基本的には、きちんとクルマが走り、曲がり、止まることができれば良い項目が半分である。
それ以外には、以下の項目を重点的にチェックすれば良い。
・下回り点検
・ドライブシャフトブーツ類点検
・灯火類の確認
・ブレーキパッドの厚みチェック、または分解整備
・タイヤの残り溝測定
・タイヤ空気圧
・オイル類の量チェック
下回り点検は、主に排気系を見れば良い。
排気系のパイプがどこかに接触していないか、マフラーハンガーが切れていないか、排気漏れは無いか、遮熱板はきちんと装着されているか。
それ以外には、見逃せないくらいのオイル漏れや、脱落寸前の部品などが無ければ良い。某氏の装着しているブレーキ冷却ダクトはちとグレーゾーンな気がする。
ドライブシャフトブーツ(タイロッドエンドブーツ含む)はありがちな不具合で、これが発見されてしまうと修理が必要となり、車検そのものを出直さなければならない。事前チェックは必須だ。
ブレーキパッドはちゃんと効いていれば良いのだが、今回はついでに分解清掃・グリスアップもしておいた。簡単だし。
あとは灯火類全部チェックである。これは必ず実施されるので、きちんと全部見ておくように。
ちなみに、日常点検に含まれる項目は、ほとんどノーチェックである。各種オイルの量、タイヤ、ホーンやウォッシャー液確認などは本番の検査では全くチェックされない。とは言え、きちんと整備されていることが前提の項目なので、きちんと見ておくこと。
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また、どうしても測定器(テスター)が無いとチェックしようが無い項目が2つある。
排気系と、光軸である。
こればかりはテスター屋(車検場の近くにあります)に行って、測定して調整するしか無い。
でも、排ガス検査で落ちた場合ってどうするんでしょうねぇ。触媒ナシにする以外、おそらく落ちることは無いと思うのだが。
この2項目の件もあるが、ユーザー車検そのものが今回初めてなので、事前準備も兼ねて車検場に行く前にテスター屋で一通り検査することにした。
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以上、いろいろ点検を実施したが、排ガスの項目以外は全部埋めて今日の作業は終了と相成りました。ついでに、書類一式も今回作業場をお借りした工場から頂きました。買うと30円します、貴重です。
最後に、作業場を貸して頂いたいつもの工場様、およびシロート作業に付き合って頂いた整備士様、ありがとうございました。一人で工具ナシじゃやってられないっす。
次回は、いよいよユーザー車検を実際に受けるのであります。
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