改めて事故後の写真。
前部の破損に目が行きがちだが、Aピラー以降に全く歪みがないことに注目して頂きたい。実際、これだけの事故であったがドアの開閉には全く問題が無かった。
つまり、前部が破損することによって衝撃を吸収し、乗員まで被害が及ばないように室内空間を守っているのだ。
また、単なる外装部品であるフェンダーパネルはものの見事に壊れている。これ自身で剛性を確保する部品ではないし、またその裏側(エンジン側)にあるメンバーを守るための空間を確保するだけの役目なのだろう。
ボンネットにも注目して欲しい。ちょうど中間あたりで折れていることに気がつくと思う。
改めて考えれて見れば、偶然真ん中で折れるとは考えづらい。真ん中から折れ曲がるようにきちんと設計されているのだ。
こうやってきちんと壊れることにより、衝撃吸収の役目と、壊れたボンネット自身がさらに他の箇所を壊さないように考えられている。
FRPやカーボンなら、粉々に割れて飛び散るのだろう。 ボンネットは伊達に重いわけではないのだ。
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