弐代目 アルファ156 アルファロメオのメンテナンスなどなど弐代目Alfa156は、つちのこが作成しています
■弐代目 Alfa156
1998y V6-6MT

メンテナンス・DIY整備

整備記録

弐代目156 購入への道

すぐわかる 弐代目156
■壱代目 Alfa156
2000y TS-Sele

壱代目156 購入への道

156の安全性

役立ち雑記帳

不定期日記

リンク

新・掲示板

過去の企画物ページ

当サイトのご案内

メール

雑誌と広告と商品と
自動車雑誌、たくさんあります。自動車に限った話ではないですが、雑誌や書籍やテレビやインターネットなど、いろいろなメディアを通じていろいろな商品の紹介や広告が掲載されています。
今回はそれらについて考察してみましょ。

広告のことを考える前に、モノを作ってそれを売る側の立場から考えてみよう。

モノを作ったら、売らなきゃ利益が出ません。売るためには、商品を知ってもらう必要がある。どんなことができるか、どれだけ他の商品より優れているか、その効果をどれだけ安く提供できるか、色々と消費者がそれの商品を購入するように「売り口上」を書きつらねます。
ここで重要なのは、その商品にとって不利益な情報は公開する必要はない、ということです。そりゃ自分とこの商品がどれだけダメかなんぞ書いたら、買う人減っちゃいますね。当然。

結果、その商品に対しての広告はあたかも良いことだらけのようになるはずです。
現実的に、それだけ画期的に良くなるかどうかは甚だ疑問が残ります。

ポイント:売り手は良いことしか言わない。

こういった、良いことばかり書かれている広告を見慣れると消費者も学習するようで、その効果に疑いを持ちます。ま、そりゃそうですね。

で、どうするか。世の中には頭の良い人がいて、「タイアップ広告」ということを考え出しました。本来中立である雑誌作成者を味方につけて、レビュー記事を書いてもらったりするわけです。

読者の側からすれば、本当に知りたいのは「それホントに効くの?」ということですね。広告ではなく、雑誌内の記事であれば読者も信用しやすいですね。そこを付いて、広告ページでありながら雑誌記事の文体で編集し、あくまで雑誌の記事としての体裁でページ作成するわけです。

当然読者は「○○雑誌にはあの製品は効く、と書いてあった」と理解すれば購入する動機の一つになります。でも、書いてあることは広告と同様に良いことばかりです。悪いことは書いてません。

巧妙ですね。

また、雑誌社としても広告主の製品に対して悪い評価をして機嫌を損ねるようなことはしたくありません。タイアップ広告でなくても、雑誌記事というものは悪いことは書きづらいものです。結果、無難な評価でお茶を濁したりすることになります。

ポイント:雑誌記事も疑ってかかるべき。

インターネットが普及してきて、これまでは聞くことが難しかった「実際に購入して使用した人の感想」が聞けるようになりました。これまでだったら自分の周囲の人でしか情報を得ることはできませんでしたが、どこの誰だか知らない人であるけどその人の評価が聞けるわけです。

いよいよ消費者も従来メディアにたいして疑いを持つようになってきた昨今、こういった「口コミ評価」は最も信用のおける評価とされています。
しかし、世の中にはさらに上をいく、ずる賢い販売者が表れてきました。

そう、現在、インターネット上でサクラが不当に良い口コミ評価を書いて、それを掲載するケースが増えてきています。レベルの低い例としては「××宝石を身につけるとあなたも億万長者に!」とかの、アレです。

これまでこういったサクラ系の情報は、多くのマルチ商法や、一部の宗教団体でよく見られたものですが、最近は騙してでも儲けようと考える人間が増えたせいか、いろいろな商品でこの手のやり口が増えています。

今の世の中、売る側の手口は格段に巧妙になってきています。消費者もいろいろと知識を付けてきているものの、情報に疎い層は一定数保たれているようで、いくらでも騙されたりしてます。困ったものです。

消費者としては、せっかく金を出してモノを買うのだから、相応の効果があるものを買いたいのは当然です。
であれば、どういったことに気をつけるべきか。

最も重要で、かつ難しいことは、自分自身が商品を善し悪しを判断できる力を身につけることです。多くの商品知識、広告手法、販売の手口、表現の方法を知る必要があります。効果的ですが、いち消費者としては限界がある方法です。

現実的な手として、「相手の嘘を見抜く」能力を高める、という手段があります。某2chでも言われることですが、これだけ情報が氾濫している現在、情報の選別ができることはとても重要です。
具体的には、相手の発言の裏を読むことです。良いことが書いてあれば、その反対の事柄に対してどのような評価がなされているか。褒める表現であっても、どのような言葉でどれだけの度合いで褒めているか。悲しいかな、記事の中には欠点を無理矢理に利点として表現するケースもよくあります。

さらに手軽な手としては、「信頼できる発言をする人を見つける」というのが効果的です。広告にしても記事にしても使用記にしても、信頼できる人・企業が書いたことであれば信用度は上がります。ま、当然です。
欠点としては、その発言者の趣向によって評価が偏ってしまうという面があります。出来るだけ一人の意見ではなく、多くの意見を集めて判断すべきでしょう。

改めて、あたしゃ何でこんな事書いているのか。

どうも最近「売れればいい」という無責任な商品がとても多く販売されている気がします。

クルマの部品ってのは、そう簡単に設計できて製造できるものではありません。にもかかわらず、あたかも手軽に大きな効果が得られるような商品が多く見受けられます。
例えば、マフラーやエアロパーツなんてのは設計・製造にとてもコストのかかる商品です。クルマ毎に多くの種類を作成しないといけません。また、装着にも手間がかかります。

対して最近よくある汎用の電装品などの「どのクルマにでも装着できる」「装着が簡単である」商品が多く見られます。これは販売側から見ても重要なことで、同じ商品を多数の相手に、簡単な知識だけで販売することが可能になり、販売コストも大幅に低減できます。最近「汎用電装品」を扱う店が多いのはそのためです。だって儲かるんだもん。

クルマ用パーツは対象範囲が多岐にわたるため、効果を具体的に表現することが難しくなっています。それを逆手にとって、限定条件下での効果が、あたかも全ての利用者が得られるように錯覚させる表現がとても多いです。

結局のところこういったことに対しては、残念ながら自分自身で気をつけないといけません。始めから他人を疑ってかからないといけないとは、嫌な世の中になったものですねぇ。

雑記帳 Indexページ
「弐代目 Alfa156」 TOPページへ戻る