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ARCAのタイヤワンメイク化に関する見解
ご承知かもしれないが、私ARCA主催にレースになど参加したことはない。また、見学にも行ったことはない。
このような私が口を出す話題ではないのかもしれないのだが、逆に蚊帳の外の人間だからこそ主張できることもあるだろう。

改めて、ARCAのタイヤワンメイク化について、思うところを述べよう。

まず、私が認識している事の経緯から。

突然年明けになって、ARCAへ参加する条件として、スポンサードされたタイヤメーカー「KUMHO」のタイヤを装着しなければならない、とレギュレーション変更されたことから始まる。

さらに、このタイヤを購入できるのはARCA協賛店のみであり、納期についても2ヶ月待ちも考えられる、という劣悪な状況である。
そしてこれが一番重要かと思うが、このタイヤ、非常に高い。並み居る高級タイヤより格段に高いのだ。

今回の件がここまで大きくなった原因は、間違いなくタイヤ代が異常に高いことが原因であろう。逆に安ければ、土壇場になって良い条件が提案された、と歓迎されたことであろう。
タイヤメーカーからスポンサードされたタイヤだけを使用するのであれば、性能はともかく、市販のタイヤを購入するより安価に入手できなければ、ワンメイク化する理由が成り立たない。
KUMHOのような弱小2流メーカーであっても、安価に購入できるのであれば、「スポンサーなんだから」と十分納得されるだろう。

それが、並み居る高級タイヤよりもさらに高い値段で販売される。しかも協賛店からしか購入できない。これでは、何かしらの策略があると判断する以外ない。

また、タイヤ以外のレギュレーションについて何も記載されていないことも腑に落ちない。
本来、ワンメイクレース化するのであれば、ヴィッツレースのように参加コストを抑え、かつできるだけ同一の条件でレースができるように規則を作るべきと思う。
タイヤ以外のパーツを禁止しないで、肥大する参加コストの削減につながる訳がない。

タイヤ代比較シミュレーションでは安上がりになる、などと説明があるが、そもそもこんな表を掲示しないと説明が付かない時点で論理が破綻している。
こんな条件であれば、全員が暗黙の了解でNEOVAでも履いた方がよっぽど建設的である。

とどのつまり、この決定の根本は、ワンメイク化によるスポンサー料収入に起因するとしか考えられない。
普通の思考が出来る人間であれば、こんな規則作ったら非難の嵐になるのはすぐに思いつくはずである。それでもこの規則が推し進められた理由、金以外に考えられない。

これだけならまだ良い。運営にはお金がかかり、勝利者にまともな商品も出せないような運営状況なのは皆周知の事実である。「お金がありません。スポンサー料が必要なのです」と説明すれば、どれだけの人間が納得することか。

しかし、今回の制度では、参加者に対してタイヤ代という大きな金銭的負担を強いている。こんな金額設定で納得すると思っていたのだろうか。
タイヤ交換のための設備は、非常に高価なものである。オークションでのタイヤ価格と、店頭でのタイヤ価格に大きな隔たりがあるのは、前者には設備が必要無いからである。店頭売りでは、タイヤ代に設備償却代を上乗せするしかないのだ。
だが、それを考えても、このタイヤ高い。これでは納得する訳がない。

さてはて、この強烈な抗議を受けて、ARCAはどう出るか。
スポンサー代を返還することは絶対無いであろうから、タイヤワンメイクは撤回されることはないと予想する。
ということは、タイヤをどこまで安く提供できるか、ということ以外焦点になりようがない。
結果、良心的なショップであれば、独自に大幅値引きをした上で参加者に提供するところも現れるであろう。参加者を募るための安売りや譲渡も考えられる。これでは、さらに自分たちの首を絞めることになってしまうではないか。

今回の決定、どうにも一部ショップがこのARCを食い物にして、強引に決定させたような気がしてならない。
誰が得をするのか?損をしないのか?それを考えていけば、真相に近づくのではないだろうか。

まあ何にしても、ドロドロした団体ですな。参加費の高騰も相まって、こんなん参加される方は本当に大変かと思います。

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