05/04/10
使用工具 ピストン戻しツール、メガネレンチ(12・13〔ストレート〕・17)、スパナ(15・17)、耐熱グリス
いじくり時間 3時間
いじくり費用 2万円前後(ローター代のみ)
難易度 AAA
基本的にはフロントローターの交換と同じです。何故、難易度がAAAなのかと申しますと、パッド交換のページに掲載したとおり、ピストン戻しにかなりの力が必要なためです。専用工具が手に入らない、力に自信がない、という方は手を出さない方がいいDIYです。
 
さて、サーキット走行の度にフルードにエアが大量発生するリアブレーキを改善しようと思い、ノーマルローターをロッキード製のドリルド(正確にはスリットも入っているのでドリルド&スリット)に交換することにしました。ドリルドローターは、酷使するとクラック(細かなひび割れ)が入るとの話を聞いていましたが、パッド同様消耗品と割り切ればどうということもありません。
 
購入先は、前回フロントローター&パッドのときと同じ、東京パーツコミュニケーションです。安いし、親切なのでここはオススメです。価格は送料込みで2万円弱でした。
 
ドリルドローターは初めてなので、うれしくてホールを接写してみました。
でもサーキット走るとダストで目詰まりするんですよね。
キャリパーを外すまではパッド交換のページを参照してください。
キャリパーを外したら次はブラケットです。ローター裏側のストラットアームに17ミリのボルト2カ所で固定されていますが、問題は下側のボルト。パラレルリンクが邪魔してメガネ入りません。スパナで回すしかありませんが、このボルトは結構締め付けトルク高い上、緩み止めが塗ってあるので、古いクルマだと苦労するかもしれません。手で緩まなかったら、CRCぶっかけた上でスパナをハンマーでガンガン叩いて緩めましょう。スパナ叩きは締めには禁じ手ですが、緩めには問題ありません(多分)。
さらにこのボルト、緩んだ後もやっぱりパラレルリンクが邪魔して抜けません。まあ、抜かなくてもブラケットはすっと外れるので問題なしですけど。この辺ちょっと、設計ミスだなと。トヨタなら絶対やらないぞと。
フロントと同じく、ローターはハブに12ミリのボルト1本で仮止めみたく留まっているだけです。でもこのボルトを外してもなかなかローターが外れません。写真のハブと錆でがっちり固着してました。ローターは再利用する予定ないので、裏からハンマーでガンガン叩いたらようやく外れました。
次回同じ苦労をしないで済むよう、ハブの表面には耐熱グリスを塗っておきましょう。
はい、完成です。とってもキレイですが、キレイなのは一時だけで、100キロも走ればダストで真っ黒、当たり面以外はサビサビになってしまいます。
 
パッドと馴染むまでは本来の制動力は発揮できません。また、ローターが歪むことがあるらしいので、装着後すぐのサーキットや峠は止めた方がいいようです。徐々に慣らして熱履歴ちゅうのを与えてやる必要があるそうです。難しくてよくわかりませんが、ようはエンジン同様、慣らし運転がいるんですね。
 
そうそう、ローターの向きですが、ロッキードの場合、回転方向指定があります。画像は左後輪のローターで左側が前、スリットの角度では内から外へと回る向きになります。スリットのみのローターとは反対になりますね。その理由はよくわかりません。知っている人がいたら教えてください。
←進行方向