弐代目 アルファ156 アルファロメオのメンテナンスなどなど弐代目Alfa156は、つちのこが作成しています
■弐代目 Alfa156
1998y V6-6MT

メンテナンス・DIY整備

整備記録

弐代目156 購入への道

すぐわかる 弐代目156
■壱代目 Alfa156
2000y TS-Sele

壱代目156 購入への道

156の安全性

役立ち雑記帳

不定期日記

リンク

新・掲示板

過去の企画物ページ

当サイトのご案内

メール

ファブリル工芸のチタンマフラーに交換する (2004/12)
ASSOのウンコマフラーに交換したことはしたのだが、評価についてはもうケチョンケチョンである。
正直装着しているだけでも嫌なので、速攻で何か違うマフラーを入手することにした。しかし、あそこまでけなしまくると生半可なマフラーでは筋が通らない。文句無しに良いマフラーが必要である。

ということで、まずはとりあえずヤフオクへ。・・あっさり見つかった。(;´Д`)
で、何が何でも落札してやるモードで強気の競り合いの末、なんとか予算内で落札。それでもアーキュレーの新品くらいの価格になりました。

さてさてモノが到着するのを待ちかねること数日、配達されてきました!
で、ブツを受け取ってみて最初の感想が、
「軽!!!Σ(´Д`ズガーン」

だってアナタ、リアエンドとセンターの2ピースですよ。それが箱に入った状態で、ASSOのマフラー・リア1つより大幅に軽いんですよ。

早速開けてみて重量を測る。
センターマフラー・・1.9kg
リアマフラー・・・・3.7kg
そりゃ軽いわ。ASSOは単体で7kgありますもん。

参考ですが、ノーマルだとセンターマフラー5.7kg、リアマフラー12.3kg(実測)でした。

それではモノについて紹介しよう。
このマフラーは、ファブリル・チタン工芸という、鈴鹿にある工場で作成されたものである。「工芸」と冠しているだけあって、物づくりに全くスキがない。素晴らしい仕上がりである。
もちろん素晴らしいのは見かけだけではなく、マフラーとしての機能も素晴らしい性能である。こちらについては後で記載しよう。

ファブリル工芸は一人の工芸師(京谷さん)が全作業を行っているとの事である。今はマフラー作ってる時間の方が長いようですが、どう考えても芸術作品の作成の方が本業である。現在も、芸術品の作成のためエキゾースト部門はたまにお休になったりします。
芸術品と言っても、無駄な装飾や意味のない造形の物ではなく、機能を追及した故の芸術性を追求されているようだ。サンプルの「兜」など、展覧会があれば実際に見てみたいものである。

という感じで非常に好感の持てる仕事をされているので、マフラーの性能についても全く不安に思わなかった。もう完全に一目ぼれである。
ちなみに、私が入手した品は、センターパイプにもサイレンサーが追加された商品である。特に3000rpm以下のコモリ音を低減した、ということなので益々私の希望に沿う性能が期待できる。

次の日の早朝。気もそぞろ、さっさか装着しよう。
ちなみに朝の6時頃である。寒〜。(;´Д`)
上が装着時に上側になる面、下が下側である。下側のセンター側パイプ部に少々キズがあるのだが、位置合わせが難しく、ちょっとずれるとこの部分がロアメンバーに当たることが装着してから判った。
2回調整したが、まだしっくり来ていません。うーん、大変。

テールエンド部。
チタンの青色とは、大気中で高温度に熱すると酸化して青くなるのだそうで。
加熱具合で虹色にもできるのだそうだ。

こちらはセンターパイプ。
ノーマル(サイレントモードじゃないタイプ)ではこちらにはサイレンサーは付かず、管だけのストレート構造になります。

なお純正ではセンターパイプにもマフラーハンガーが装着されているが、こちらには装着するステーはありません。まあ軽いので装着する必要も無いのだが、その分位置あわせが面倒です。
リア部の干渉によるパイプキズは、このセンターパイプの調整でなんとかなりそうです。

ちなみに、今回一人で強化型マフラーハンガーの取り外しを行ったのだが、固いこと固いこと。この1コだけのために、たっぷり1時間を費やしました。

追記:後に中間パイプにステーが追加されたようです。どうもこのマフラーは初期ロット品だったみたいです。

こちらが触媒側(前側)になるのだが、このとおり装着用金具とパイプは別になっていて、金具を締め付けることによってパイプ部が固定されるのだ。
調整するときはここのボルトを緩めてパイプを回し、また締め直せば良い。某へこんだへっぽこマフラーの言う「固体差」ってのはこの部分のことなんじゃないかと。

センターとリア部の取り付けは、やはりフランジによる締め付け。
この写真を撮ったときはそんなに取り付け位置に神経を使っていなかったので、実はメンバーと接触寸前である。もちろん実際に走るとパイプが動くので、メンバーと干渉してしまっていた。
現在もちょうどいい位置を探して微調整中だ。

兎に角装着したので、いろいろと試走してみました。

まず、アイドリング時は少々音量が大きいです。しかし、ASSO・FORCE-Gのような重低音ではなく、高めの低音(数百Hz?)が主成分のため不思議と不快感はありません。
通常の走行範囲である1500rpm〜3000rpmでは、やはり静かです。フロントパイプの効果も相まって、すっきりと回転数に応じた音程で排気音が出てきます。

さてさて、期待の高回転領域。
おもむろに1速から全開フル加速。レブリミット寸前で2速に入れてさらにフル加速。
くゎぉおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉんん、くゎ、くゎぉおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉんん!!!!

ななな、なんじゃこりゃぁ〜〜〜!!
Σ(´Д`ズガーン Σ(´Д`ズガーン
Σ(´Д`ズガーン Σ(´Д`ズガーン

明らかに1音(いや、2音か?)高い音が出てきてます!
しかも不協和音がほとんど聞き取れず、非常に清んだ音質です。フロントパイプの影響も大いにあるのでしょうが、こんな音ノーマルでは聞いたことありません。すげー!!

もちろん音だけのマフラーではなく、出力も十分に高まっています。直前までASSOを装着していたため、比較では「少々良くなったかな」といった程度ですが、ASSOマフラーでも十分に出力アップが体感できているので、このマフラーも同様に出力が向上されたと考えられます。

これはすごいです。とても高価な商品ですが、価格分の価値は十分過ぎるほどあります。

■ 総論

甲高く澄んだ、大きな排気音。
おそらく、人によっては、このマフラーを「フェラーリのような音」と表現するのだろう。
しかし私はこれについて大いに反論したい。何気なく「〜のような」という表現をしているのだろうが、これでは「比較対照としたモノのマネ」と言っているようなものである。実は非常に無礼な表現だ。

特にこのマフラーは、一人の工芸師が作り上げた一品である。何かをモチーフにすることはあっても、マネをして作っているということは無いであろう。感じたままを素直にそのまま表現すればよいのだ。
それに、そもそもフェラーリのような音ってのはどんな音なんじゃい?甲高い音させてれば何でもフェラーリになる訳では無いと思うのだが、どうだろうか。

このマフラーから出る音は、156のそれであり、それ以外のどのクルマの音でもない。他のクルマと比較するまでもなく、良い音であることは明らかであり、加えて出力特性も良い。
このマフラーを付けて156を走らせると、「フェラーリなんぞいらない」と真面目に思わせるほどの価値を与えてくれます。
イイものはイイのである。

他のModify・メンテナンスを見る
「弐代目 Alfa156」 TOPページへ戻る