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6/11、火曜日。
サウジアラビア×アイルランド。
横浜、20:30キックオフ。
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出社する。上の空である。同僚は既に諦めている。
そして、就業時間終了。「行ってきまーす」「行ってらっしゃーい」なんちゅう挨拶だ。
外に出る。暑い。蒸し暑い。
いつからか、東京の気候はタイやマレーシアと同じである、亜熱帯気候になってしまったようだ。
だったら同じように短パンと半袖シャツで働いてもいいじゃないか、とほぼ全員が思っているんだろうが誰も自分からは始めないだろうな、と日本人らしいことを考えてみる。
途中暑苦しい夏スーツを着替えてカバンに丸め込み、田園都市線の「あざみ野」駅へ。そこで実家の家族と合流する予定だ。
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地下鉄に乗る。あざみ野経由で向かうのはかなり少数派と思いきや、結構な人が乗り込んでいる。もちろん、アイルランドの方々もだ。
緑のアフロかつらを付けられたビニール人形を背負いつつ、喋って歌って踊る2人組。さすがに2週間もこの雰囲気に浸っていると、完全に慣れてしまった。
勤務先の西新宿ビル街でも、観戦モードではない普通の格好をした色々な国の方々が、都庁前の広場でくつろいだり、昼食を食べたり、各ビルの展望台へ向かったり、とごく普通の観光客として出会っている。
全く旅慣れた人たちだ。
そうこうしているうちに、新横浜駅へ到着。雨である。面倒この上ない。
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横浜の入場口は、どうにも手際が悪い。一向に人の列が減らない。
しばらく列に身を任せていると、どうにか入場できた。横国には代表戦などで何度も来ているが、こんなに面倒なのは始めてだ。
という状況だったこともあり、入場したらもう試合開始まで時間がない。席を探して座ってみれば、たった2列前はびしょ濡れである。「役立たずの屋根」として有名な横国であるが、やっぱりこれは役立たずだ。
それにしてもピッチが遠い。今回はゴール裏の席だが、感覚としては鹿島のメイン〜バックより遠い位置にピッチがあるようだ。いくら総合競技場とは言え、いくらなんでも酷い。「横酷」という別名は伊達じゃない。
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キックオフ。極めて和やかな雰囲気の中、あっさりとロビー・キーンが先制し、目の前ででんぐりがえしをする。
これでもう、競技場中全部が「アイルランドの勝ち、決定」という雰囲気につつまれて、お祭り騒ぎ開始。
すぐ近くでウェーブを開始させようと頑張る一段がいる。数回の試行の後やっと半周するが、メインスタンドの記者席で途切れてしまい、その後もどうしても1週はできなかった。
気が付けば、また大雨が降り出している。直接濡れる場所ではないが、結構飛んでくるので事前に買っておいた「ワールドカップポンチョ」を着込む。このポンチョは濡れないので便利だが、荷物が取り出せないので面倒である。
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お祭り騒ぎの中、試合終了。
ドイツと共に勝ち抜けし、韓国へ向かう。
さようなら、アイルランド。さようなら、日本。
気のせいだろうか、競技場中がそのような雰囲気につつまれていた。
試合中の雨は上がり、蒸し暑い中地下鉄で帰宅する。丸めたスーツを気にしないといけない気もするが、正直どうでも良かった。ああ、いつクリーニングに出せるんだろう。
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