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2002 WorldCup 3度目の・・・ (6/22)
韓国×スペイン。
誰も口にはださないが、興味の対象は「今日もやるのか?」である。

仮定の話であるが、一番可能性のあるシナリオは「韓国、3位決定戦へ」と考えていた。
韓国での試合のうち、韓国戦以外の観客の入りは異常に悪い。しかし、韓国戦だけは満員間違いなし。ということで、できるだけ韓国国内で韓国戦を実施しないといけない。
また、勝ち上がるにつれて「韓国が決勝進出の際には、決勝戦はソウルで開催せよ」などという論調が韓国内で展開される始末である。今更変えることなど出来ないので、少なくとも決勝まで勝ち上がることは無くなったと考えて良いだろう。

ということで、この試合はなんとしてでも韓国が勝たねばならない。しかし、ポルトガル戦、イタリア戦で「何か」が行われたことはもはや明らかなので、この試合に対する猜疑心が強まる中どれだけ「何か」を実行できるか、これがこの試合でのキーである。

さて試合が始まる。
流石に2試合も続けて、しかもあからさまに「何か」が行われていた以上、スペインは対応策を持って試合に臨んだようだ。

しかし、こんな対策を取らざるを得なかったのか。

スペインは、唯一つのファールも相手に与えないように戦っていた。
そこまで追い詰められていたのか。悲壮この上ない。

具体的に説明しよう。
これまでの2試合、少々微妙な状況では韓国寄りの判定が下されることが多かった。また、それを活用して韓国側選手が悪質な接触プレーを繰り返していた。
よって、接触プレーそのものを回避すれば良い、という戦術となったのであろう。

しかし、真剣勝負の場では、どうしてもファールぎりぎりの接触プレーが多くなる。この接触プレーを回避するということは、安全なプレーを早めに選択する、ということになる。
ワンタッチでフリーの選手へのパスを優先させる。スペースを狙い、速攻を心がける。1対1の場面、ドリブルで攻め込まない。一言で言えば、消極的である。プレーの選択肢が限られるため、これは相当のハンデである。

しかし、それでもスペインは攻めることが可能であった。韓国の基本戦術は「とにかく走る」ことであったため、これまでの試合で体力を大きく消耗していたようだ。
ハンデ戦であるにもかかわらず、一方的にスペインが攻め立てる。前半、韓国はまったく良いところが無い。
これなら行けるか、と思った。

後半。開始早々、コーナーキックからスペイン先制。と思いきや、なぜかファールの判定。なんと、そう来たか。もちろん何がファールだったかは判然ししない。

その後もハンデ戦のまま試合は続くが、依然としてスペイン攻め続ける。そして、そのまま延長に。

延長開始早々、スペイン右サイドのホアキンが敢然とドリブル突破にかかる。
成功、接触プレー無し。ファールなど何もない。落ち着いてクロスを上げ、モリエンテスの頭に合わせて文句のつけようがないゴール。完璧。
しかし、なぜか副審の旗が揚がる。なんじゃそりゃ。ゴールライン近くからのパスだからオフサイドは取れないぞ、と思っていたらなんと「ラインを割っていた」という判定。嘘つけ。

かくして、ミッションは成功してしまった。PK戦でも韓国GKの動き出しが明らかに早く、有利な状況であった。

スペイン選手の落胆、判定に対する激昂、泣き出すホアキン。試合後の光景は信じられないものだった。
ここまでしても、平然と勝利を祝える国民性には驚愕する。

韓国戦で完全に脱力してしまったが、試合終了後に準決勝のチケットを無事入手できた。カテゴリー1のチケットは、とうとう1枚5万6千円である。3枚入手したが、もうカード利用残高がぎりぎりである。決勝戦は購入できるのだろうか。

セネガル×トルコ戦も良い試合だったが、いかんせん前の試合のインパクトが強すぎた。一応トルコが勝利して今日の試合は終了。

その後は「ワールドカップジャーナル」である。話題は一つしかないのであるが、テレビ放送である以上、憶測だけではおおっぴらに発言できない。これ以降しばらくは、じゃーなる(略称)が心のよりどころだった。

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