■後期
2001年初頭から、フェーズ2以降直前の2002年中旬まで販売された個体を便宜上「後期」と呼称します。
このモデルの特徴は、外装色の追加と、レザーシートおよび内装(V6のみ)の色追加です。
それまでの外装色は6色、内装色は黒だけでしたが、この時期から外装が数種追加、内装色は赤とタン色が追加されました。
また、外装色に応じてレザーの標準色が変更されており、例えばコスモブルーにはタンレザーが内装色として設定されていました。この標準色以外にもオプションで変更可能でしたが、受注生産のため最低数ヶ月の納期が必要でした。
このレザーシートは、2001年まではシートにアルファロメオロゴの刺繍が入れられていたのですが、2002年以降は無くなってしまい、シートの革も幾分変更されております。
なので、当方所有のタンレザー刺繍入りシートは、実は知る人ぞ知るレアパーツなのであります。
また、2002年初頭から、2年目以降の追加保証プログラム「マスターケア」が廃止され、代わりに「アルファ・マエストロプログラム」が開始されました。
このマエストロプログラムは、要するに新車保証の期間延長であり、保証期間が3年間となって非常にお得なサービスです。
マスターケアは新車保証とは内容が大きく異なり、消耗品、内装類、ゴムパーツといった、劣化しても走行性能に異常がない物は保証対象外とされてしまい、ほとんどのケースが実費修理となってしまいました。
対して、マエストロプログラムは新車保証の内容がそのまま3年間適用されるので、ほとんどの不具合が無償修理となります。この違いは非常に大きく、3年目車検の時に交換できるものは全て交換しておく、という方針のディーラーも一部存在していました。
対策部品への変更や、品質のばらつきはこの時点ではほとんど無くなりました。
よって、このフェーズ1後期仕様が、156全モデルの中で最もバランスの取れたモデルと考えています。私的には2001年式のV6・MTがベストです。
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