弐代目 アルファ156 アルファロメオのメンテナンスなどなど弐代目Alfa156は、つちのこが作成しています
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アルファ156・フェーズ1について

フェーズ1をさらに細分化すると、前期・中期・後期の3タイプに分けることができます。
この期間には明確な区切りはありませんが、製造年度によってある程度見分けがつきます。

※このほかのページ
■ フェーズ1・2・3の違い
■ フェーズ1 (このページ)
■ フェーズ2
■ フェーズ3
■ 特別仕様車

追記:
もし間違いや追加情報がありましたら遠慮なく指摘ください。
よろしくお願いします。

■前期

発表直後から、99年春期頃までに販売された個体を便宜上「前期」と呼称します。
販売モデルで言えば、Selespeed(TSエンジン)、Q-System(V6エンジン)の2ペダルモデルが発売される直前までの個体です。

この時期の個体は、製造開始直後ということもあり、各部品の品質が落ち着いておらず、さまざまな不具合や性能の劣る個所が散見されます。各種エクステリアパーツやウェザーストリップ、ブッシュ・マウント類の形状や構造が異なるのが特徴です。
これら各部品は、それぞれが長い期間をかけて少しずつ改善されていったので、具体的にどの部品がどの時期から変更されたのか、といったことを知ることは非常に困難です。

この時期のモデルについて、細かい部分の違いを列記してみましょう。
・後部座席の窓がレギュレータ式(TSエンジンモデルのみ、V6は全席パワーウィンドウ)
・運転席にアームレストが装着されていない
・V6エンジンのブローバイホースが1本しか無い ・ワイパーブレードに張りを持たせるためのスプリングが2本ついている(以降は1本のみ)
・助手席側ダッシュボードの内部が2段になっていて、容積が小さい。
・キーレスエントリー非装着
・オーディオがカセットデッキ

■中期

99年春期から、2001年初頭までに販売された個体を便宜上「中期」と呼称します。

販売モデルで言えば、左ハンドルモデル、および、Selespeed(TSエンジン)、Q-System(V6エンジン)の2ペダルモデルが発売された頃から、Selespeedユニットの大々的なリコール作業が実施された時期までの個体です。
私が一台目に所有していた2000年式Selespeedはこの中期に属します。

このモデルは、初期ロット特有の設計不良が多少なりとも改善され、品質が落ち着いてきた時期のものです。しかし、大量生産車向けとして始めて搭載されたセミオートマ機構「Selespeed」の耐久性が芳しくなく、多数の個体が多かれ少なかれ不具合をかかえていた時期でもあります。
この不具合は、最終的に、2000年9月に新しい油圧アクチュエータへと換装するリコール対策となりました。また、これと同時に制御プログラムも変更され、よりアクチュエータに負荷がかからないようになっています。

中期モデルと前期モデルの違いは、前記した項目が変更されたことが主な事象です。
・全席電動パワーウィンドウ
・運転席にアームレスト装着
・V6エンジンのブローバイホースが追加され、オイルキャッチタンク側へも伸びている
・ワイパーブレードのスプリングが1本に
・助手席側ダッシュボードの内部が1段に
・キーレスエントリーが装着された(個体によっては、機能をつぶされているものも有り)
・オーディオがCDデッキ(ケンウッド製)

これ以外にも、2000年以降はこんなキャンペーンメニューがありました。
・CDチェンジャー、MDチェンジャーが無料サービスで装着
・2年目以降の保証サービスである、マスターケアが無償で提供された(以前は17万程度のオプション)

■後期

2001年初頭から、フェーズ2以降直前の2002年中旬まで販売された個体を便宜上「後期」と呼称します。

このモデルの特徴は、外装色の追加と、レザーシートおよび内装(V6のみ)の色追加です。
それまでの外装色は6色、内装色は黒だけでしたが、この時期から外装が数種追加、内装色は赤とタン色が追加されました。
また、外装色に応じてレザーの標準色が変更されており、例えばコスモブルーにはタンレザーが内装色として設定されていました。この標準色以外にもオプションで変更可能でしたが、受注生産のため最低数ヶ月の納期が必要でした。

このレザーシートは、2001年まではシートにアルファロメオロゴの刺繍が入れられていたのですが、2002年以降は無くなってしまい、シートの革も幾分変更されております。
なので、当方所有のタンレザー刺繍入りシートは、実は知る人ぞ知るレアパーツなのであります。

また、2002年初頭から、2年目以降の追加保証プログラム「マスターケア」が廃止され、代わりに「アルファ・マエストロプログラム」が開始されました。
このマエストロプログラムは、要するに新車保証の期間延長であり、保証期間が3年間となって非常にお得なサービスです。
マスターケアは新車保証とは内容が大きく異なり、消耗品、内装類、ゴムパーツといった、劣化しても走行性能に異常がない物は保証対象外とされてしまい、ほとんどのケースが実費修理となってしまいました。
対して、マエストロプログラムは新車保証の内容がそのまま3年間適用されるので、ほとんどの不具合が無償修理となります。この違いは非常に大きく、3年目車検の時に交換できるものは全て交換しておく、という方針のディーラーも一部存在していました。

対策部品への変更や、品質のばらつきはこの時点ではほとんど無くなりました。
よって、このフェーズ1後期仕様が、156全モデルの中で最もバランスの取れたモデルと考えています。私的には2001年式のV6・MTがベストです。

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