最も大きな変更は、エンジン型式の変更です。
TSエンジンは、直噴ガソリンエンジンのJTSに変更されました。
直噴エンジン化によって、出力特性向上、有害排気物削減を狙ったのですが、新型エンジンゆえ初期ロットのJTSはあまり誉められたエンジンではありませんでした。音はうるさく振動は大きく、トルク特性もあまり良くありません。変更直後は、TSエンジンの良さが改めて指摘されていました。
しかし、月日が経つにつれてだんだんと熟成され、フェーズ3以降では安定したエンジンとなりました。直噴エンジン特有の粒子成分(黒煙)が目立つものの、トルク特性は明らかに向上し、振動も小さくなりました。
V6エンジンは、エンジン本体には手を加えず、エキマニの各バンクに1つずつ触媒が追加されました。
また、フロントパイプの集合部が、元々装着されていた触媒の後方に移動され、それと同時に触媒もそれぞれのフロントパイプへと移動しました。これで都合4つの触媒が装着されていることになります。
V6エンジンは元々の設計が古いこともあり、EURO2規制もぎりぎりでクリアされていたエンジンです。EURO3に対応させるには、さぞかし苦労したことでしょう。このおかげで、フェーズ1特有であった、エンジンの吹けの良さが多少薄れてしまいました。
この点も私がフェーズ1をオススメする理由の一つです。
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